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自活したい!認知症の母の計画 #介護新米ジャーナル

今年80歳になる母が今年になって、認知症の症状が顕著になっている。
というか、私達家族が「まさか認知症とは思っていなかった」期間が2〜3年あったため、実際には2〜3年前から始まっていたと、最近は認識している。

最初のきっかけは、異様に疑い深くなったこと。代表的なのは、財布をなくしては「盗まれた!」と他人を疑うようになったこと。大体、家の中の変な場所から発見されるのだが、これは盗られることを用心しすぎて、本人が見つかりにくい場所(本人もどこに隠したか忘れてしまう所)に隠す行動が元にあるようだ。

1週間に一度だった行動が、徐々に進んで毎日1〜2回発生するようになり、警察に通報するまでになった。駆けつけてくださった警察官の方から、「認知症の診断を受けてみては?」と提案されたことがきっかけで、「まさか」から「そういえば」の意識に変わった。

高齢化の現象、認知症の症状について、一般的な知識はあったように思うのだが、実際のところ「自分ごと」としては、まだ捉えられていなかったなぁと振り返る。客観的にこの状況を判断するならば、明らかに疑うべきは認知症のはずなのに(きっと友人に相談されていたら、そうアドバイスするはず。。。)いざ自分の母親になると、「いえいえウチに限っては」と根拠のない意識が邪魔をして、結局気付くのに数年かかってしまった。

そうこうしているうちに、どうやら初期というより中期と思われる症状へと進んでしまったようだ。日常生活にも支障が見え始めたのは半年ほど前だろうか。

愛犬のトイプードル(1匹)への食器に、フリーズドライの味噌汁の塊が入っていたり、人間用と思われる錠剤の薬が投入されている。また水入れが空っぽのまま放置されていることもしばしば起こるようになった。

はたまたゴミ箱に洗濯物を入れている光景にも出くわしたり、鍋でビールとぶつ切りの野菜が煮込まれているのを目にしたり、デイサービスの職員さんに暴言を吐いたり、つねったりする行動が見られるようになったり、1匹しかいない愛犬を2匹というようになった頃(どうやらもう1匹はぬいぐるみ)、施設での生活を検討するようになった。

今は看護師さんの常駐する施設にて、ショートステイから始め、連泊させてもらっている状態。そこでの生活の基本に慣れてきたものの、母本人の中では「認知症である自分」というファクトは受け入れられないまま。

夜な夜な独立した自活プランを考えているようだ。愛犬と自分が自活できる部屋をイメージし、年金でやりくりできる収支のシミュレーション。考えている間は、脳も活性化しているようで、それ自体は良いモチベーションになっているように思う反面、まずは実際の自分の状態を受け止めて、向き合ってもらうにはどうしたら良いものかと思案する日々。(答えはまだ出ない)

書籍やブログから、「こういった状況は自分だけではない」と確認できるのは本当にありがたいことで、それを知れただけでどれほど安堵したことか。

この現状をつらつらと綴っただけの拙いジャーナルも、どこかで同じ状況を体験している誰かの助けになれば良いのだけれど。

また週末がやってくる。新たな気持ちで面会行ってきます〜

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