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野球の「3タテ」本来の意味は3連勝ではなかった!!

野球の「3タテ」とは3連勝のこと? 3連敗のこと?


現在、クライマックスシリーズが開催されて、熱戦が繰り広げられています。
クライマックスファイナルステージや日本シリーズでは、4つ勝つことが必要となりますが、通常のペナントレースは、同一カードの試合は3連戦が基本です。


そのため3連勝、3連敗という結果はよく起こり、そのたびにスポーツ新聞やスポーツニュースなどで「3タテ」というような表現を目にしたり聞いたりします。


この言葉、自分のひいきのチームが相手のチームに「3タテ」したという表現で、3連勝したという意味に使っている人がほとんどだと思います。
実は、この「3タテ」の本来の意味は、3連勝という意味ではなかったのです。


メジャーで、3連戦を3連勝した場合は「スイープ)」と言い、3連勝を意味します。
日本の「3タテ」も、このような3連勝の意味で使っている人が多いです。


これは、作家の坂口安吾が将棋の名人升田幸三さんの新人時代に書いたものです。


終戦後、私が新人現るの声をきいたのは、升田幸三がはじまりだったようである。
十年不敗の木村名人に三タテを喰わせて登場した彼であるが
ー坂口安吾「戦後新人論」から


「3タテを喰わす」は、3連敗の意味です。


広辞苑で、「たて【立て】」は「数詞に付いて、つづけざまの負け。連敗」とあります。例文としても「3タテをくう」が載っています。


もともとは、「巨人が阪神に3タテ(3連敗)を食わす」が省略されて、「巨人、阪神に3タテ」となった結果、「3タテ」は3連勝を指すという間違った捉え方で、現在のような認識になっているのでしょうね。


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