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世界一わかりやすいDXに入門してみた③

DX入門の最後はGAFAな働き方を推奨しつつも、必ずしも全ての日本人が強い成長マインドを持っていないことを理解しているのがこの著者。そこで適材適所で攻めと守りのそれぞれのDX分野にそれぞれの役割をもって配置すべしと言っています。
GAFAな働き方にマッチする人は売り上げのトップラインを伸ばす攻めのDXが向いていて、彼らは挑戦することに生きがいを感じていたりするので新規ビジネスの立ち上げにアサインするのが良い。であったり、創造性は高くないが標準化が得意な人にはDX後のオペレーションの安定化の役割を与えたりです。

サービス型チーム

そういった感じで成長の強制はしないまでも行動規範を明文化したり、仕事の役割を明確化したりといったGAFAな働き方をチームに適用していくとサービス型チームが出来上がるとしています。
因みにサービス型チームとはシステムのAPIのようなもので、決まったルールで仕事を依頼すると決まった成果物が出てくるチームと定義しています。
そこに曖昧さはなく洗練されていて、誰もが自分の役割をプロフェッショナルにこなします。

分かっててもできない

この話だけ読んでいると、会社組織はそんなきれいごとで運営はできないと思う方も多いと思います。
確かに部長以上の役職者であれば組織の役割を定義してコミュニケーションを最適化し、社員の価値観や性格を考慮した役割を割り当てることが出来るかも知れません。

ただ、会社には必ずいるのです。”抵抗勢力”か。
変化に対して消極的な人。保身のために反対する人。興味がなく非協力的な人。数え上げたらきりがありません。

抵抗する人とどう向き合うのか

そこで著者はその対策のためにかなりのページを割いています。
先ずは役職者に対して、これはとてもシンプルで『職務を果たせ』です。意思決定しない経営者、方向性を示せない部長、現場をリードできない課長…
私自身クライアントワークをしているので、この点は本当にそうだと思います。DX化はそもそも難儀な取り組みなので、リスクのある投資はしたくないとか、DX人材を育成したら本当にリターンがあるのか?転職してしまわないか?などと考え始めたら迷うのも分かります。ただ、想像しうる未来を考えたら投資しないことこそが最大のリスクだと分かるはずです。
次に現場をリードする方向けのアドバイスもしています。役職だと課長とかマネジャーとかリーダーとかでしょうか。
ポイントは抵抗勢力は放っておいて献身的に協力してくれる人と推進しようという事です。抵抗勢力は後からついてきますし、最初から巻き込むと彼らは献身的な協力者から搾取(手柄の横取り)をするので放っておく方が良いのだそう。

最後にDX人材のなり方

3回にわたって『GAFAな働き方』『攻めと守りのDX』『サービス型チーム』について解説しました。
最後はどうやってDX人材になるのかです。
それは”チャレンジを推奨・支援してくれる環境で、DXの本質を知り努力する”ことです。
老いは誰にでもやってきますが、成長は望んだ人にしかやって来ません。
正しく努力し続けましょう。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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