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地政学の思考法

最近、社会問題について考えることが増えてきて、なんかモヤモヤするな~って思うことが増えてきました。そんなときに『地政学が最強の強要である』と出会いました。
この書籍が非常に面白かったので、個人的に大事にしたいことを残したいと思います。

個人的に重要なこと

本書では地政学が最強の教養のワケを4つ挙げているのですが、個人的に刺さったのは『視座が変わる、相手の立場に立てる』という部分でした。
なぜなら、これはビジネスの場で非常に役に立つスキルです。
視座が変われば上司の立場に立つことも取引先の立場に立つことも可能です。そうやって彼らのナラティブを理解することで、ビジネスを円滑に進めることが出来るようになるはずです。
ここで間違ってはいけないことは、特定個人の立場に立つのではないということだと考えています。本書では分かりやすくするためにプーチンの立場や習近平の立場といったワードは使われているのですが、彼らのパーソナリティについては言及されていません。あくまでロシアの大統領だったらであったり中国の国家主席だったらどういったナラティブを持つかという解説になっています。

最重要ポイントと6つの要素

少しビジネスの話からはそれますが、地政学を学ぶ上で最も重要なポイントは『地理』とされています。そして『地理』が以下6つの要素を決めます。
『気候』、『周辺国』、『民族性』、『産業』、『歴史』、『統治体制』
地理的に北緯30度~60度範囲内であれば1年の中に四季があり比較的穏やかな『気候』であったり日本のような島国は海に守られているため侵略された『歴史』が少なかったりです。
ビジネスの場合は『地理』のような1つの最重要ポイントみたいなものはないかもしれませんが、取引先の『業界』や『会社規模』や『歴史』なんかはポイントになってくると思います。上司の『所属組織』や『実績』や『KPI』などがポイントになると思います。
例えば急成長している会社の部長があなたの上司だったとします。その人は他の同年キャリアの方よりも早く昇進していて、高い実績をあげていたのだとしたら…結果に対するコミットメントが強くて優秀なプレイヤーではあるものの、人材育成はそれ程うまくはないかも知れません。また、新規事業の立ち上げを任されていて、未だに黒字化出来ていないかもしれません。

それらの様な環境が作り出す上司のナラティブを想像して自分が上司の立場だったらどう振る舞うかを考えるのです。上司の性格やプライベートを知らなくともこれであれば想像可能です。

終わりに

今回は地政学の思考法からビジネスへの転用を考えました。
この考え方を導入して会社での人間環境が良くなる人が居たら幸いです。

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