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連珠有段者 (五目並べ) が ホロライブ五目並べ 星街すいせい vs白上フブキの対局を解説してみた

 こんにちは。連珠 (五目並べ) 四段 (四段格?) の競技かるた研究家です。今回は、最近ホロライブ界隈で盛り上がっている五目並べのとある一局を解説していきたいと思います。

その一局は、星街すいせい vs白上フブキの対局になります。というのも、この対局の切り抜き動画には、「ホロライブ史上最高峰の五目並べ」とタイトルにつけられており、どんな対局か気になったためです。白熱した展開を解説していきたいと思います。

元動画はこちら。1:11:00~。

五目並べとは

 ご存じの方も多くいるかもしれませんが、念のため五目並べについて先に紹介します。五目並べは15×15の盤に、黒石・白石を交互に置き、先に縦横斜めのいずれかに石を5個並べたら勝ちのゲームです。実は、先に石を置ける黒のほうがかなり有利で、何の制限も無しに打っていくと理論上は黒必勝となっています。
 そんな五目並べに、先手の黒番のみに禁じ手 (三々禁、四々禁、長連禁) を導入したのが、連珠になります。これで黒石にだいぶ制限がかかりましたが、これでも理論上は黒必勝となっています。そのため、連珠のリアルの公式戦の大会では、最初の数手に制約を入れる仕組みを設けて、公平感が出るような運用をしています。
 この文章を書いている私は、連珠のリアルの大会に出場しており、日本連珠社の基準で一応四段相当となっています。ホロライブで五目並べが盛り上がっていることは目にしており、連珠熱もくるといいなぁと思っています。

星街すいせい vs白上フブキ① 1手~12手目


星街すいせいさんの先手番から始まった本局は、雲月 (三手目の形の名前) 進行となりました。12手目までの形をみると、先手の黒が勢いよく攻めており、白番の白上フブキさんは、まずは我慢の展開という印象です。

星街すいせい vs白上フブキ② 13手~23手目

後手の白番のフブキさんが、白18、白20と勢力を広げていきます。すいせいさんも冷静に対処していきますが、一手間違えると危険な様子。密集する白に対し、外側を囲う黒という構図が出てきます。

星街すいせい vs白上フブキ③ 24手~34手目

白番のフブキさんが果敢に攻めていくものの、すいせいさんも冷静に対処し、遂に黒の包囲網が完成したように感じられます。フブキさんは、ここからどのように対処していくのでしょうか。

星街すいせい vs白上フブキ④ 35手~46手目


黒37に対し、白38はフブキさんの冷静な一手。これを黒45のほうに打ってしまいますと、次に白44箇所に打たれて負けてしまいます。白44に対し、すいせいさんが打った黒45は勢力拡大を目指す一手ではありますが、白46の石が入ったことで、左下の黒地にやや窮屈な印象を感じられます。

星街すいせい vs白上フブキ⑤ 47手~62手目


黒のすいせいさんの厳しい手に対し、対処していく白のフブキさん。黒59に対し、白60と打つのは、攻めの姿勢の一手です。D7に打つほうが安全策に感じられますが、勝負の行方はいかに。

星街すいせい vs白上フブキ⑥ 63手~77手目

白のフブキさんが、白68、白70と攻めていきましたが、最後はすいせいさんの黒73、黒75の四・四が決まり、見事勝利を収めました。黒65に対し、白66と打たされましたが、その後も左下の黒の勢力が大きかったことが勝ちにつながったのでしょう。

まとめ
両者、簡単な見落としがなく、連珠有段者から見てもただの初心者の領域を超えた戦いでした。お二人が五目並べだけでなく、連珠を始めたら、あっという間に有段者になりそうです。
今後も、ホロライブ界の五目並べの動向に注目です。
 
 

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