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読書記録3 続 窓ぎわのトットちゃん

こんにちは!ヒコナです!

黒柳徹子さんの「窓ぎわのトットちゃん」の続編「続 窓ぎわのトットちゃん」を読みました。
前作「窓ぎわのトットちゃん」は著者黒柳さん(通称トットちゃん)の小学生時代のお話でした。
自由奔放なトットちゃんがトモエ学園という風変わりな小学校で、友達や先生と楽しく過ごすうちに自信をつけて素敵な成長をしていく物語です。

総発行部数はギネス記録にも登録されていて、日本のみならず世界中で読まれ続けている大ベストセラーです。
私も大好きな作品です。

今作「続 窓ぎわのトットちゃん」はその待望の続編で、トットちゃんのその後が書かれています。

戦中に疎開した話や、貧しい暮らしを乗り越えて一家で再スタートをきるくだり、女学校に進学し女優を目指す経緯、NHK所属になってからの仕事の大変さや人間関係のアレコレ…
今やテレビで大活躍されている黒柳徹子さんの激動の半生が、ひしひしと胸を打つ作品でした。

子どもでも読みやすい文章なのでかなりマイルドな表現で書かれていますが、反戦の強い気持ちがたくさん伝わってきました。

苦しいこと悲しいことがたくさん書かれていましたが、全体的に悲壮感が溢れかえっているわけでもなく、時折のぞかれるトットちゃんの天性の無邪気さが、物語を優しく包み込んでいるおかげで
あたたかい気持ちを維持したまま読み進めることができました。

波乱万丈。
笑いあり涙ありでライトにさっくり読める一冊でした。

私を含め戦争を知らない世代が多い日本で、今もなおこのような本と出会えることができるのは幸福なことだと思いました。
世界中で戦争や内紛が絶え間なく起こっている中で、わたしたちに何ができるかわからないけど
歴史だったり、誰かの経験談を通じて、世界平和に思いを馳せるのも悪くないんじゃないかって思ったわけです。

所詮タレントが書いた本だろって思う人もいるかもしれませんが、そういう偏見には目をつぶってもらって
一度手にとって読んでみることをオススメしたいです。

老若男女、様々な人に愛されるトットちゃんの愛くるしさにはたくさんの元気をもらえます。

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