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主人の日課

うちの主人には日課があります。

それも夜な夜なフラっと出かける日課が..

荷物を背負うためバックパックを背負い、頭にはRed Soxの野球帽、手にはビールと言うのがいつもの姿。

それでどこに行くかと言うと、

近所の24時間オープンのミニマート (小さなスーパー)

主人曰く、その店がここ近辺で一番安くビールが買えて、主人の吸うタバコの銘柄もあり、何より24時間営業なので主人にとってはかなり便利がいいらしい。

で、ほぼ毎日、散歩がてら通っているものだから、そこのレジのお姉さんとも顔見知りになった主人。

今では、

「ちょっとガールフレンドに会ってくるよ。」

「あ、ガールフレンドに会いに行くのね。」

とそれで通じるようになりました。笑

この悪ふざけ、というか冗談は、最初のうちは子供達が理解できず、
( 当たり前ですが..)

「え!パパ、ガールフレンドがいるの!?それ、ママは大丈夫なの!?」

と、困惑してましたが、

今では子供達も、

「あ、パパいないけど何処に行ったの?ああ、ガールフレンドの店ね。」

と合言葉のようになっています。笑

それだけ足繁く通っているお店ですから、主人が出張など行ってる時はきっと、「あの人来ないな〜。」と思われてるのかな、と一人考えたりもします。

このお店のレジのお姉さん、シンガポールの方かと思いきや実はベトナムの方だったらしく、

先日、主人が買ったバゲットを持って店に入ったら、バゲットの匂いを嗅いで喜んでいたので、その次にお店に行く時、主人は1本余分に買って彼女に渡したそうで、そしたらとても喜んでくれたと。話してくれました。

毎回どんな会話をどのくらいしているか分からないけれど、きっとうちの主人の存在は彼女に取って明るい存在に違いない。

そしてこのお店、支払いはレジの前にある機械で現金のみでの精算しか出来ず、たまにお釣りを取り忘れてお客さんが出て行ってしまうようで、何を隠そう私もその一人。
その時は気づいたレジのお姉さんが教えてくれました。

で、昨日、主人が行って支払いを済ませようとしたら、前の人が取り忘れていただろう10ドル札が残されていて、主人はそれをお姉さんに「はい、どうぞ。」と渡したわけですが、きっとこの当たり前の行動が彼女には新鮮で嬉しかったんだと思います。

その後なんだか良く分からないけれど、と、サンプルの缶ジュースを貰って帰ってきました。笑

たまに面倒臭いことを言う客かもしれないけれど、自分のことを一人の人間として会話をしにくる陽気な存在の主人は、確実にそのレジのお姉さんをハッピーにしているに違いないと思うと、人づきあいの原点を思い出させてくれてるようで改めて尊敬したわけです。

理想を追いかけていると、ついつい遠くばかりに目を向けがちになってしまいますが、対象になるものは、本当にもう目と鼻の先の距離にあったりするものなんですよね。

「みんな」をじゃなくていい、まずは目の前のハッピーにしたいその「1人」をハッピーにする事から始めよう!と思った気づきでした。

**ちなみに嫉妬とかないの?と聞かれたりしますが不思議なくらいにないんです、これが😅


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