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バス運転手さんの親切心に助けられた朝の出来事@シンガポール

先日はタクシードライバーさん( 細かく言えばGrab )とのご機嫌な出会いを書き綴りましたが、今回は親切なバス運転手さんとの出会いでホッコリした出来事をお伝えしたいと思います。


今朝は久しぶりにお友達3人と一緒に早朝ウォーキング。
ゴールデンウィーク中で昼間は子連れになってしまうので、主人が会社に行くまでの朝時間を有効利用👍

取り止めのない話をペチャクチャ話しながら、1時間ほど歩いて辿り着いたのは『リトルインディア』

電車やバスに乗ればサクっと行ける距離に位置するリトルインディア。
訪れる度にその独特な雰囲気に観光気分を味わえます。

シンガポールにはリトリインディア以外にも、チャイナタウンやアラブストリートなど、そのお国柄が色濃く出ているエリアがあり、住んでいるにも関わらず手軽に異国情緒を味わえます。

日本社会では連休中だけれど、シンガポールの皆さんにとっては平日の朝。

まだまだオープンしてないお店もたくさんある中で、朝ご飯がてらに開いてるお店を見つけて入り、それぞれマンゴーラッシーやdosa、スリランカの朝食の定番Hopperなどを食べながら談笑していると、あっと言う間に帰らねばならない時間になっていました。

あ、これは早く帰らないと、主人が会社に行けない!とか言い出すな、きっと…

と、

まだまだ話足らない後ろ髪を引かれつつ、お会計を済ませ、慌てながら見つけたバス停でバス番号を確認すると、自宅に戻れる139番のバス番号が表示されていたので、「やったー!すんなり見つけられた〜!」と安心してしまったのがまずかった。

いつもならちゃんと行き先を確認して乗るのに、『早く帰らないと!』と焦る気持ちと、すぐに139番を見つけられた安心感と相まって、なんと反対方向のバスに乗ってしまっていました。

そんなことも露知らず、とりあえず「帰ると言った時間の30分遅れで自宅に着けるな。」と安心しきってスマホをいじり、回答待ちのメールを返信することに没頭していること約10分、

ふ〜っと、窓の外を見ると、

「おや??」

「何かがおかしい…」

10分も乗っていれば見慣れた風景が出てくるはずなのに、おかしい…

「なんだか見慣れない風景…」

おかしい…と思いながらスマホでルートを確認すると、自宅からどんどん離れてるし…💦

若干パニクりながら、とりあえず降りないと、と降りるブザーを押して、近づいてくる次のバス停を見ると、これまた反対側のバス停がどうにもこうにも見つからないような閑静な住宅街…

『ここで降りたらタクシーだな』と覚悟を決めながら、降りる間際にバスの運転手さんに聞くだけ聞いてみようと、

「反対側のバス停ってどこにあるか知ってますか?」

と聞いてみると、

私を見た運転手さんの目が驚きというか、異質な者を見るような視線に変わり、いかにも今私が降りようとしているこの場所に、私や私の格好は場違いなんだろうな、と分かりました。

どうしたの?と言わんばかりの顔の運転手さんから出てきた言葉は、

「乗るバス間違えちゃったの?」

と子供のように聞かれ、

「はい、どうやらそうみたいです…」と返す45歳3児の母。

「よし、分かった。どこで乗り換えればいいか教えてあげるから、そのまま乗ってて。」

と言われ、言われるがままそのまま乗車を続け、どこで声かけてくれるんだろう?と不安になりながらも、その時は来ました。

「よし、ちょっと降りて。」

と、ドライバーさんも一緒に降りて、

「ね、この139っていうプレート、これが赤色の『Bukit Merah』行きに乗るんだよ。白色は『Toa Payoh』行きで今乗ってるの同じで遠くに行っちゃうから」

「え?どこから乗るんですか?向こう側から?」

「ううん、ここに来るバスでプレートが赤色に乗るの。分かった?ここで乗れるから。」

と言いながらバスに戻っていく運転手さん。

「え?反対側じゃなくて??」と困惑しながらもバス停に掲げられているバスルート表を見ると、

おお〜!確かに!!!
**進行方向が異なるのに同じ場所から乗車するバス停はこれが初めてでした。

その私のリアクションを運転席のバックミラー越しに見届けてくれていた運転手さん、遠目でも分かったので、私が両指の親指を立てて笑顔で大きく「OK!」とすると、運転手さんも「OK!」のサインを返してくれました。

それはなんだか、心が通じ合えた、とっても温かいものを感じるHappyな瞬間でした。

『捨てる神あれば拾う神あり』、とは言うけれど、拾ってくれる神様のような人に出会える有り難さ。

そして、待ちに待った赤色のプレートの139番に乗り込み「これRiver Valleyの方に行きますよね?」と運転手さんに聞くと、そっけなく「YES」と返され、無事に帰路に着くことが出来ました。

とりあえず主人には「時間には戻れそうにないから、私を待たずに出社してね」とメッセージを送ると、「大丈夫?帰れてる?こっちは大丈夫だから。」と心配のメッセージが返ってきて、ホッと安堵のため息がもれる。

これで家に帰れる。と安心しきったバス車内では、また他の乗客が運転手さんに行き先を聞いているようで、その対応は私が受けたそれとは雲泥の差でした。

見えてはなかったけれど、信号待ちの停車中に運転席から聞こえる小さながらもどこかを蹴るか殴るかの音…怖い…

もし私が乗り換えを聞いた運転手さんがこの運転手だったら、輪をかけてパニクっていたに違いない…間違えて乗ったのがあの運転手さんのバスで本当に良かった😭

わざわざ自分も降りて(なので他の乗客は唖然)、プレートを掲げて、親身に教えてくれる運転手さんはそうそういないし、出会えない。

なんだかんだで1時間ほどバスに乗りくたびれたけれど、今回も温かい一期一会の出会いに感謝する出来事でした。



シンガポールにも児童館のような場所を作りたい!という思いから育児支援コミュニティKidsPriorityCafeを発足し日本に帰国後も主催運営しています。頂きましたサポートは有り難く運営費に使わせて頂きます🙏また、コラボ希望も随時受け付け中!お気軽にご連絡ください😃