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カサンドラにおすすめな書籍・嫌われる勇気

発達障害のパートナー・配偶者と暮らすカサンドラの皆様、今日もお疲れ様です。
本日は、カサンドラのみなさんにおすすめの書籍について紹介したいと思います!

嫌われる勇気=原因自分論

嫌われる勇気はシリーズ累計・世界900万部のベストセラーの書籍です。日本でも非常に売れたので、書店などで目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
この本はアドラー心理学についての入門編と言われているのですが、ものすごくざっくりまとめてしまうのであれば、原因自分論について解説している本、と言えるでしょう。
 

原因自分論とは?


原因自分論とは、自分の選択によって人生は作られている、という考え方です。
 
例えばレストランに行ってサーバーがあなたのテーブルにコーヒーをこぼしてしまい、あなたの大切な白いパンツにコーヒーがかかってしまったとします。
そこであなたは「え、ありえない!!!」と、怒るでしょうか。
それとも「サーバーさんもお疲れなんですよね。洋服なんてどうとでもなりますよ」と穏やかに対応するでしょうか。
 
これはどちらも原因は同じですが、怒ることを選ぶのか、穏やかに済ませるのかを選んでいるのは、誰でもない、あなたである、ということです。
 
このように、どんな事象に対しても、どのように感じどのように対応するかは、あなたが自分の意思で、自分で決めている、というのが原因自分論の考え方です。

原因自分論=私が悪い、は間違いである

原因自分論を話すと「間違った選択をしている、私が悪いっていうことですか?」「誰だってそういう時はあるじゃないですか!」「私の選択じゃないことだってありますよ」という反応をよく聞きますが、これは大きな勘違いをしています。
 
原因自分論というのは、起こることは自分の選択の結果である、事象の素因は自分にある、というだけです。ここに善悪の判断は不要です。あるのは、あなたが選択したという、事実だけです。
 

あなた自身が、不幸でいることを選んでいる?!

友達が意地悪だ、親が毒親、夫が憎い、上司がポンコツ、嫁姑問題など、人の悩みはほぼ、お金か人間関係がらみなのですが、これもよく考えると相手との関係性を選択しているのは、自分なのです。
逆に言えば、自分が選択を変えることで、悩みの結果を変えることも可能だ、ということになります。
 
発達障害の配偶者やパートナーとの生活は、想像もつかないことの連続で、あまりの事態に疲れ切ってしまったり、共感性がないが故に追い詰められて鬱状態となりカサンドラになってしまうのですが、ここでも大前提として存在する事実は、あなたが発達障害の相手と一緒にいることを選んでいる、ということです。
 
現代日本は自由な国です。余程の家柄でもない限り、結婚相手も恋愛相手もあなたの自由意志で決めることができます。今の日本は1年間に20万組が離婚すると言われるほど、離婚だって自由自在な国です。
 
それでも相手と一緒にいるというのは、お金や子供などいろんな検討要因があるにせよ、最終的にはあなたが自分で選んでいるのです。
 

同じ人相手なのに、病む人と病まない人がいる?!


ここで質問ですが、振り返ってみて、あなたにもこんな経験はないでしょうか。
自分にとってみたら大嫌いなパワハラ上司やクソ同僚、もしくはクソママ友なのに、同僚や他の人は同じことをされても何故かダメージを受けておらず、「え?別にどうでも良くない?」と、ひょうひょうとしているといった光景です。
 
筆者は過去に何度もこのような経験がありました。人との相性と言ってしまえばそれまでなのですが、どんな人ともストレスなく適当に付き合える人の方が人生はトータルで得をします。余計なところでトラブルを生まないからです。
 
向き合っている上司や、上司からの指導方法は同じなのに、筆者はストレスで鬱になりかけていた一方、同僚は全然ダメージを食らっておらず、何食わぬ顔で毎日元気に上司と話していたのです。
 
この場合も、筆者は自ら”傷つくこと””上司に対して憎悪を持つこと”を選んでいましたが、同僚は”言葉の事実だけ受け入れる”ことを選んでいたため、大きな差がついたわけです。


カサンドラが陥りがちな、原因お前論


カサンドラな筆者が重度のカサンドラだった時、筆者が抑鬱状態になっている原因は夫がADHDだから、ADHD夫が筆者を振り回して傷つけるからだ、悪いのはADHD夫だ、ADHD夫よ、なんとか改善してくれ!と筆者は思い込んでいました。
 
要するに、原因お前論です。
 
原因は自分以外の他人にあって、自分ではコントロールできないと筆者は思い込んでいたのです。
 
しかしその後プロのカウンセリングを受けたり、嫌われる勇気を読んで学んだのは、カサンドラになることを選んでいたのは、誰でもない自分自身だったという残酷な現実でした。
 
筆者はADHD夫のことを受け入れず、自分の常識や求める姿を一方的にADHD夫に求め、自分の願いが叶わないと自ら騒いで傷つく、ということを永遠に繰り返すことを自分で選択していたのです。筆者が”悪かった”のではなく、そういう選択をしていたのです。
 
筆者はカサンドラの経験があまりに辛かったため、藁をもすがる思いで先に進みたいと思いました。そこで別居をしてみたのですが、夫を失うくらいなら彼に感謝しながら一緒に生きていきたい、自分の意思で彼と一緒にいることを選びたい、と思うことができたのです。
 
ここが、カサンドラから脱出する大きな転機となりました。
 
 

まずは小さな一歩から

原因自分論と聞くと、びっくりしてしまう人も多いのは事実です。
 
そこで冒頭に紹介した”嫌われる勇気”のような本をじっくり読んで、何か一つでも良いので、大なり小なり自分で選んで自分で選択を変えてみる、という経験を増やしていって欲しいのです。
 
例えるなら、テレビのチャンネルを変えるような感じです。
今は地上波ばっかり見ていてなんかつまらないけど、それならYouTubeやBSを試してみよう!みたいな感じ。決めるのは、まさに、あなたです。
 
あなたの人生が何か一つでも変わりますように!




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