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TOEFL、GMAT攻略法:下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる

MBA受験におけるセンター試験が、TOEFLとGMATです。今回は、私がどのように勉強して、そこから気づいた結論「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」について書きたいと思います。

TOEFL

TOEFLは、最近では日本の大学院の院試でも広く使われており、海外の大学に英語を母国語としない学生が応募する際に求められる英語の試験です。テストに使われる例文にアカデミックな内容が多く、そこがTOEICとの一番の違いです。

TOEFLは、下手に塾に通って勉強するのではなく、高得点が出るまで何度も試験を受けました。「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」の精神です。仕事と結婚式の準備と平行してのMBA受験だったので、ゆっくり勉強する時間もありませんでした。1回2万円くらいする高い試験なので、何度も受けるのは費用面では大変ですが、時間には変えられません。

特筆したいのは、何度も受けることで、TOEFLのReadingのセクションに時折表れる「捨て問」に気づける、ということです。3回目くらいの受験のとき、「この文章前のテストでも出たな」という長文読解の問題に遭遇したのです。

他の受験生に聞いたところ、TOEFLが「正式に使える良い問題」と判断する前の問題で、受験生に解かせることで統計を取っているそうです。そして、ここで高い正解率でも、試験結果には反映されないとのこと。

最初は勇気がいったのですが、この「捨て問」を飛ばすことにしました。時間をだいぶ節約でき、スコアには全く影響がありませんでした。

あまり試験勉強せずに、とりあえず本番の試験を受ける、という戦略の唯一の例外はスピーキングです。練習することで点数が上がると思います。

試験会場では、周りに他の受験生がいる状況で、コンピューターに向かってスピーキングの回答を吹き込まなくてはなりません。恥ずかしいと思って小さい声になると不利でした。

試験前には、時間を計りながらボイスレコーダーに向かって、練習問題の解答をしゃべる練習をすることで慣れ、短時間の準備で大きな効果が出やすいです。

GMAT

GMATとは、おそらくMBA受験でしか使われない、学力テストのようなものです。数学(Quantitative)、英語(Qualitative)、論文の3セクションがあります。

TOEFLと同様、「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」の戦略です。GMATは4回目の受験でやっと目標点に達した。GMATは1度受験すると、1カ月間をあけないと次の試験は予約できません。

特に苦労したのがVerbalでした。7月から毎月受験して、最初の3回は英語(Verbal)が50%しか得点できませんでした。

4回目の受験は、偶然なのか、力がついたのか、80%とれました。正直、なぜ4回目で点数が伸びたのか必勝法はわかりません。

あまりにも難しいので、Verbalに関しては、『アゴス』という予備校での夏期講習にも通いました。1週間で20万円も学費がかかりました。一般的にMBAは学費だけでなく、その予備校もとても高額です。

率直に言って、予備校で習った「受験テクニック」はあまり使えるとは思ええませんでした。そもそも、英語や国語のような文系科目は、予備校で教えられるようなテクニックで本当に点数が上がるか、高校生の頃から疑問でしたが、その思いが高まりました。

とはいえ、時間配分に関して、「英語(Verbal)には、文法、ロジック、長文読解がある。そのうち、長文読解は純粋に英語力が問われるので、文法とロジックに専念していかに早く解くかが大事」というアドバイスは良かったです。

また、知らなかった参考書や過去問集を教えてもらえました。おそらく、これらの問題集を愚直に解いていったことで、4回目の受験でやっと点数が伸びたのだと思います。結局、GMATの英語(Verbal)は過去問や練習問題を解き、知らない単語を覚えるという地道な努力しかない、というのが私の結論でした。

イギリス人の弁護士でMBAに通っていた人がいました。彼女でもGMATの英語(Verbal)で満点はとれない、と言っていました。日本人がテスト対策のテクニックでカバーできることは少ないと思います。

逆にGMATの数学(Quantitative)は、もともと日本の教育レベルが高いので、英語で数学用語を覚え、GMAT特有の引っかけ問題のパターンをつかむと一気に点数が上がりました。初回は70%しか得点できませんでしたが、知人が薦めてくれた「Math Academy」のテキスト を解いた直後90%得点できました。この教材はテキスト2冊で3万円もしましたが、何度も使い、これ以外の勉強は何もしませんでした。

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