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スペースマーケット、売上を伸ばす次なる施策は?【コンサル面接の企業分析集】

今回取り上げたいのは、あらゆる「スペース」の貸し借りをスマホで出来る「スペースマーケット」を提供しているスペースマーケット社だ。

ちなみに前回の記事はコレ↓↓↓

スペースマーケットは、スペースのシェアリングサービスであり、借りれるスペースは会議室から廃校(!)など多岐にわたる。
 
今回、なぜスペースマーケット社を取り上げるかというと、
 
①マッチングサービスというビジネスモデルの戦い方が分かりやすい
②マッチングサービスに繋がる次のビジネスが分かりやすい
➂”今後の展開”以外の更なる打ち手を検討することで発想の幅が広がる

 
という事が挙げられる。

それではひとつひとつ見ていこう。


①ビジネスモデル

スペースマーケット社のマネタイズは、手数料だ。
 
つまり、スペースの貸し手が借り手から収受した金額の30%が手数料として入る。いわゆるマッチングビジネスだ。

出展:スぺースマーケット 決算説明資料

マッチングビジネスは、マッチングされればされるほど、売上が上がっていく。
回転商売であるため、多くの貸し手と借り手がスペースマーケットを使ってマッチングさせることが、基本路線だ。
 
マッチングサービスの事業者は、貸し手の遊休不動産を集める営業力が求められる。
同時に、借り手が使いやすくするためエリア、時間帯、価格設定、用途を広げていくことが、売上向上の方向性と言えるだろう。
 
スペースマーケット社でも全国47都道府県にわたり、仕事から遊びにわたる広い用途で使える会議室から映画館までの施設を提供している。

出展:スぺースマーケット 決算説明資料

出展:スぺースマーケット 決算説明資料

ちなみに、22年5月に既存の顧客(遊休資産のオーナー)に対する施策として、遊休資産のオーナー(ホスト)自らが集客してスペースマーケットを利用すれば、支払手数料を減額(30%⇒5%)するサービスを開始している。

出展:スぺースマーケット 決算説明資料

これにより、オーナーとしては自分で集客する方が「儲かる」のである。
そして、同時にスペースマーケットの認知拡大が早まる狙いがあると思われる。 この施策はマッチングビジネスの基本である貸し手と借り手を増やすということに立脚しているだろう。

②マッチングサービスに繋がる次のビジネスが分かりやすい

マッチングサービスは借り手と貸し手のマッチングを最大化を狙い

  • エリア的な面の広がり

  • 用途の拡大

 を目指すのが基本路線だ。
 
その次の売上向上施策として既存顧客に対する新サービスだ。
 
スペースマーケット社でも物件オーナーに対して、

  • スペースマーケット企画開発(内装の整備、宣材写真の撮影等)

  • スペース運営代行

を実施している。

出展:スぺースマーケット 決算説明資料
出展:スぺースマーケット 決算説明資料

➂今後の展開”以外の更なる打ち手を検討することで発想の幅が広がる

スペースマーケット社の今後の展開として新規事業投資が挙げられている。

出展:スぺースマーケット 決算説明資料

ここで、 
自分がスペースマーケット社の社長ならどのようにして売上向上の施策を考えるか?」
 
ということを考えてみてほしい。
 
田中であれば、スペースマーケット社の既存アセットを活用出来る観点で、現在遊休資産オーナーと接点があることを活かし、不動産売買領域を考えるだろう。
スペースマーケットでの取引データも、遊休資産の収益性を評価出来る。
 
他には、遊休資産の企画開発で培ったノウハウを生かして、新築の建物や旅館・ホテルといった施設の部屋のコンサルといった領域にも展開していくことも考えられるだろう。
 
スペースマーケット社でも22年8月に、スペースシェア総研というスペース専門のシンクタンク組織を設立しているので、シンクタンク・コンサル領域に進出し始めていることが見てとれる。

出展:スぺースマーケット 決算説明資料

豆知識

今回はスペースマーケット社を例にしてマッチングサービスを開設した。
マッチングサービスとして有名な企業としては、他にどこがあげられるだろうか?
 
マッチングサービスの代表例といえばリクルート社だと言えるだろう。
マッチングサービスは俗にいうリボン式と言われている。
 
リクルート社はホットペッパーといった飲食・美容院と消費者のマッチングサービスを提供し、更に、飲食・美容院に入り込んで業務改善のサービスも提供してマネタイズポイントを増やしている。

典型的なアンゾフの成長マトリクスの既存顧客(市場)に対して、新規製品を投下する新製品開発戦略に当たるだろう。

出展:経済産業省”ミラサポPlus”
https://mirasapo-plus.go.jp/hint/15043/

ケース面接でも、ビジネスモデルの鉄板をストックしていく転用が出来るようになってくる。

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