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猫×2のための猫柵⑤/和室入口の格子引戸[前編]

前回、猫とヒトとの生活のための猫柵作りがはじまる!(どやぁ)としてからなんと2ヶ月。梅雨が終わって夏が来ていた。

和室の入口の格子引戸の続き。

▼前回のお話し


■問題は戸の高さ

この格子引戸の制作で一番のネックとなったのが、その高さだった。
必要な戸の高さが、2メールを越してくるのだ。

格子戸を入れた後だが現場の写真

今回、格子戸の厚みを約19mmに抑えなければならない。

中の格子部分はどうとでもなるとしても、外枠の縦棒は、できれば上から下までまっすぐな1本になっているのが良いなと思った。

スムーズな開閉を考えれば重さは出来るだけ軽くしたく、また今回の格子戸では上下にベニヤの補強を入れる事を考えていた。なので、その重さも考慮すれば太さもまたできるだけ抑えたい。

つまり厚さ19mmで太さも同じ程度、長さが2070mmの木材が必要になるわけだ。

今回できるだけ歪みのない形で仕上げなくてはならないので、以前の「玄関の格子扉」で使用した杉荒材ではなく、SPF材にすることにした。
杉荒材、ほんとにびっくりするくらい曲がっているので。

SPF材もだいぶ困った感じだが、それでもまだ探せば性根がまっすぐなやつがいる、というのが実感であった。
そしてSPFの1×2材や、1×4材は、厚みが19mmなのだ。
そしてそして世の中には1×1材、つまり19mm×19mmというまさに今回の目的にぴったりの木材が存在する。


この1×1材に関しては、たまたま近所のホームセンターで見つけていて、「お、細い格子作るときはこれでいいのでは?」と目をつけていた。
ちなみに、なぜかそのホームセンターにはこの1×1が大量にあったのだが、他のホームセンターではほとんど見かけなかったので、良い出会いであった。

この1×1材で2070mmの長さが取れれば問題はなかった。
そう、つまりそれが今回の問題だった。

2×4などのSPF材は、その長さが規定で決まっていて、3ft(フィート)=910cm、6ft=1820mm、8ft=2438mm・・・などがある。
今回私が欲しかったのが、1×1の8ft=2438mmだ。これを2070mmにカットする。それがベスト。

しかしこれが無い。
そのホームセンターはもとより、ネットで探しても見つからない。カインズにもモノタロウにも無い。1×4とか2×4とかになればその8ftがあるのだから、1×1の8ftはあまり出回ってないのかもしれない。

となると、解決方法は以下の3つしかない。

【A案】短い1×1材を買って途中で繋いで2070mmにする
【B案】外枠の縦は1×2材の幅広にしてその8ftを買って2070mmにカット
【C案】1×2などの幅広のタイプの8ftを買って縦に裂くようにカット

一番楽なのはBだが、できるだけ「軽く」つくる目標を考えると、ちょっと引っかかる。

Aは、実は一度実験をしてみた。果たしてうまくつなげるのか?

例えば単純に木材をつなぐ方法や、小さな格子を上下にくっつける方法や、色々考えてみて、可能性のありそうなものの接合部分のサンプルを簡単に作ってみたのだが。

結論から言えば、これは無理だった。きっとプロの大工さんやDIYの達人なら乗り越えられると思うのだが、私のスキルではこれは難しい。どうしたって歪むし、強度も不安だ。
※失敗した結果を写真に取り忘れた・・無念。

結論、C案しかない。

1×4材の8ftを購入し、これをいったん2070mmの長さにカットしたあと、幅19mmで上から下まで裂くようにカットする。

ただし、ホームセンターのカットサービスは1800mm以下でないと利用できないので、やるなら自力だ。のこぎりで。
考えるだけでめまいがする。

ちなみに1×2なら一回カットで幅19mmが2本取れるわけだけど、固定を考えた時に不安だったのと、失敗した時のことを考えて、あえて1×4にしていた。つまり、2本分カットしなくてはならないのだ。

そしてこの時に思った。
「カットするのは枠の縦棒分、2本が限界。格子部分は6ft(1820mm)に収まるようにしよう」

その決意をもとに机上で試行錯誤した爪痕

格子部分は1700mmくらいにして上部は横棒の格子にする。この形ならあまり難しいことは考えずにできそうだな、と。

■購入した木材及びその他の部材


  1. 外枠用木材 1×4材 8ft(2438mm) 1本 ※カットは自分

  2. 格子木材/縦用 1×1材 6ft(1820mm) 11本 ※長さはカット処理

  3. 格子木材/横用 1×1材 6ft(1820mm) 4本 ※長さはカット処理

  4. 補強用ベニヤ 910×910×2.3mm 1枚 ※カットは自分

  5. アサヒペン 水性WOODジェルステイン ホワイト 1本

  6. 木ネジ 


色に関しては、廊下の格子戸と一緒にウォールナットのつもりだったが、妻さんから「周りの障子と合わせて白はどう?」との提案。

まったくそんな発想はなかったのだが、結果からいえばこれは正解だった。さすがボス!

補強のベニヤに関しては、前述したが引き戸の上下にこれを貼ることで、歪みを矯正できることを期待して。これも結果正解だった。

ということで、材料は揃った。
さあ、作業に入ろう!さくさくいくぞ!

→猫×2のための猫柵⑤/和室入口の格子引戸[後編]へ続く



自作の猫柵作成レポート



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