東京ラブストーリーとオフコースが綺麗にリンクした

第10話を終えて残りは最終回のみ。

リカが三上とバーで語るシーン。
誰もいないから寂しいってわけじゃないから
誰かがいないから寂しいんだから

リカと会社の倉庫で話すシーン。
あたしがふってあげる
こんなんじゃハッピーエンドになっちゃうよ。

大事なことは全て女性に言わせる情けない男。

もう涙とため息しかでてこないので話題を変えましょう。

小田和正さんのかっこよさ
東京ラブストーリーの主題歌。ラブストーリーは突然に。
ネット上では「チュクチューン」と名前までついているあのギターのイントロ。僕の中では完全に東京ラブストーリーと結びついていてあれが鳴るだけで切ない気持ちになる。

ウィキペディアによると小田さんのコンサートでは今でもあの曲が一番盛り上がるみたいです。なんとなくアーティストはああいうヒット曲をライブでやるのを避けたがると思っていたけど、あれだけのヒットだとやらないわけにもいかないんだろうね。今でも「みんなの曲」だということを知って安心した。

その制作秘話がいい。
フジテレビのプロデューサーからオフコースのYes-Noに似た感じの切ない曲をリクエストされて、一度は作ったがそれとは別にもう一曲依頼された。事実上のボツ。
「一週間もらえれば、名曲を作る」と宣言し作ったのがこのラブストーリーは突然に。
名曲を作れと言われてたった1週間で作り上げるその創作能力に脱帽です。

実力のあるアーティストはテレビを嫌う
プロデューサー側から言われた、オフコースのYes-Noという曲。これ本当にいい曲なんです。使われてはいないけど、東京ラブストーリーの世界観にもマッチする。

オフコースの代表曲「さよなら」もいいけど、僕は「Yes-No」を全力で推します。AmazonMusicやSpotifyで聴けるのでぜひ東京ラブストーリーを愛するみなさんに聴いてほしい。

オフコースで僕が覚えているのは君住む街へがシングルで出た頃にエアチェック(ラジオを録音すること)していて聞いたこと。その後派手なロックに傾倒していったので、オフコースは通らずに大人になったが、音楽的に落ち着いてきた30代にBEST盤を一枚手に入れて聴いてみるとやっぱりいいものはいいんだなと改めて思った。

オフコースのかっこいいエピソード。
ザ・ベストテンなどの浮ついたテレビ番組が当時は主流だったがそれにはほとんど出演せずに、レコードとコンサートだけで地位を築いた。男気があってかっこいい。

そういう人たちが作った音楽だからこそ時代を超えるんだと思う。

ピュアな感情が時代を創る
いい年をしたおじさんがラブソングを歌うのはどうなのかと考える時期が僕にもあった。ひねくれているのがかっこよかったんだろう。それは多分若さなんだと思うけど、一周しておじさんが本気で愛を歌うのもかっこいいなと思えるようになった。

今回東京ラブストーリーを見ていて、ピュアな感情だけが時代を超えるんだなと確信した。小田さんの曲にしても、鈴木保奈美さんの演技にしてもそう。

人の揚げ足が簡単に取れる時代だからこそ、そういうピュアな情熱を大切にして生きていくのも悪くはない。

ありがとうございます。有意義なことに使います。