見出し画像

AI画像生成&修正テクニック


はじめに

この note では、筆者が(写実的な)3DやAI画像作品を製作する時に利用している手法やテクニックを紹介していきます。

AI系ソフトウェアの設定やインストール、最新情報は、ネット上に溢れるようになったので、より作品製作時の実践的な内容や工夫に特化したいと思います。

生成画像や画像加工等のウェブサービスを利用せずに、ローカル環境の(オープン)ソフトウェア を利用します。ローカル環境を利用する事で、理不尽な制限や制約に縛られず作業に集中する事ができます。

※ とある画像生成サービスで analog photo というプロンプトを入力すると「アナ○は禁止され利用できません」と怒られました… 昨今の諸事情により、似たような制限は、どのWeb サービスにもあると思います。これは持論ですが、他人に公開しない限りパソコンで行う行為は、SF でも"外部記憶装置"と言われるように、人の持つ思想の一部だと考えています。他人に思想を禁止・開示・強制されるべきものではないという立場です。

三途の川を渡る時は、自分の脳以外にも思想そのものであるパソコンデータをちゃんと処理しましょう

by 著者

利用するソフトウェア

オープンでフリーなソフトウェアを利用します。無料であることはもちろん大きな利点ですが、自分でバージョンや利用方法・用途を決定する事ができるので、企業に振り回される事はありません。

  • Blender(3D モデリング・レンダリングソフト)

3Dモデリングやレンダリングはもちろんですが、2D編集にも活用しています。

  • Stable Diffusion webUI(AI画像生成)

Stable Diffusion ではもっともユーザの多い実装です。最近は派生の webui forge を利用する事が多くなってきました。

  • Stable Diffusion ComfyUI(AI画像生成)

定型処理を自動化できるため、IT技術者やプログラミングの経験のある人にはお勧めしますが、手書きを多用してインタラクティブに利用したいアート系の人にはあまり向かないかもしれません。

  • IOPaint(lama cleaner の後継版で、AI画像編集)

インペイントに特化したものです。特にAI利用時のアーティファクト削除に重宝します。

  • Gimp(2D画像編集)

Windows 版はそうでもないのですが、Linux 版は起動が高速(1秒かかりません)なので、トリミング等のちょっとした編集にも愛用しています。

  • Krita(2D画像編集)

Gimp では面倒な手書きが必要な作業に利用しています。アドオン Krita-ai-diffusion もおすすめです。

利用機材紹介

著者が3DレンダリングやAI生成に利用している機材です。ハイエンドではない一般的なスペックのパソコンです。ローカルAI生成は数十万円必要だという情報もみかけますが、このスペックだと10万円以下で手に入ると思います。

  • CPU:AMD Ryzen 5 3600

  • メインメモリ:32GB

  • NVIDIA Geforce RTX 3060 (12GB)

  • OS:Windows 11 Pro

しかし、実は上記スペックはサブマシンです。メインパソコンはより性能の低い i7-6700 と GPU(GTX 1660ti-6G + 1650-4G の二枚刺し)の Linux 機です。GPU資源を要求するAI関係の処理を行わない限り問題はありません。むしろ Linux では、古くて枯れた普及パーツの方が安定動作するため都合がいいのです。ペンタブすら Linux 機に接続しています。需要があれば、Linux のデスクトップ活用方法も note にまとめられたらと考えています。

Windows はスマホのような利用方法にしています。基本的にカスタマイズは殆ど行わず素のままです。Linuxをデスクトップ機、WindowsをAIサーバーにするという通常とは逆の扱いです。

本 note の特徴

ローカルAI画像界隈では、複雑になりがちなソフトウェアの設定やAIモデル、プロンプト、最新技術の紹介が主流ですが、この note では、生成AIの先進性やランダム性に頼らずに、できる限り自分の創作イメージに近い高品質な作品を作れるようにする工夫を紹介できたらと思います。

※ ただし、比較的マイナーなソフトウェアも利用するため、筆者が良く利用するAIソフトウェアのインストール方法を下記にて説明しています。Anaconda や Python pip コマンドラインの基礎からでガッツリ説明しています。(非開発・非技術者で、ソフトウェア利用者側での視点の説明です)

Catap-Art3D 紹介

SNSリンクまとめ

AIFAN

支援者歓迎&作品オリジナル置き場です。支援者様向けの画像にはロゴなども入れません。

BOOTH

3Dモデルや入門書、LoRAなどを配布・販売しています。

X (Twitter)

埋め込み利用すると長くなるのでリンクのみです。

https://twitter.com/Catapp_Art3d


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?