マツモトアヤカ

27歳、地方出身会社員です。 映画レビューや、日々の思考など。

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あのこは貴族 鑑賞レビュー

"東京は棲み分けされているから、違う階層の人とは出会わないことになっている" 東京という都市の中にいくつもの階級ごとのパラレルワールドが存在していて、その中では具体には違えど、同じような苦楽がある。 ※下記ネタバレ注意 ◇あらすじ 松濤育ちの開業医の末っ子である現代貴族・華子と、富山から上京してきた地方出身者・美紀の二人が、ひょんなことから出会い、自分たちの周囲の環境に振り回されつつも自分の足で歩いて行く、いわば大人の成長物語である。 家業の後継のために結婚を急かされる

    • フェミニズムの正当性と「フェミニスト」の違和感

      夫婦別姓の否定、中絶薬服用の配偶者承認、外見重視、女性議員の少なさなど、 いわゆる「フェミニスト」たちの活動は、同じ女性としては大変意義のあることだと思うし、私だってそんなのはおかしい!と日頃から思っているけれど… じゃあ私は「フェミニスト」か、と聞かれたら違うよ、と答えると思う。 以前noteに、LGBTの人達が自分たちを平等に扱って!と声高に主張するけど、その主張になんの違和感もないのだが、ただそもそも「LGBT」というのは、マジョリティと差別化するための呼称にすぎず、

      • ポップソングのプロパガンダ。私はそんなにポジティブじゃない。

        ポップソングが苦手ずっと前から違和感があったのだけれど、 メディアから流れるポップソングの「夢!友情!希望!仲間!明日はきっと!応援!」みたいな歌詞が大嫌いだ。 私はそんなルフィみたいな人間じゃないし、 「自信を持って!頑張ろう!仲間がいるって素晴らしい!」 みたいなことを言われると、今でも十分頑張って生きてるのに、これ以上何をしろというの…私は適度な味方がいればそれでいいのに、不要な仲間を押し付けないで…と嫌悪感でいっぱいになってしまう。 アマノジャクなのだろうけれど

        • サヨナラわんわん、こんにちはワンワン。(死を受け入れられない私について)

          2ヶ月ほど前、実家で飼っていたラブラドールレトリーバーのマックスが亡くなった。 私はハタチの頃に実家を出て以来、親元を離れ7年間一人暮らしをしている。 3/21、母親からの連絡で知らされた。 マックスは肺に癌を患っていて、なくなる2年ほど前から医者に、後半年かも、1ヶ月かも、と脅されていたもんだから、医者の宣告を無視してケロッとした顔で大好物のキュウリにガブついていたマックスに、"ねえ、本当はウソなんじゃないの〜?"なんて思ったものだ。 マックスの闘病生活マックスの癌は、

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        あのこは貴族 鑑賞レビュー

          "私自身"の認識について。私と他者と本当の私について。

          この記事は私の思考の途中段階のアウトプットであって、完結した内容ではありません。 また、表現が相応しくない場合や、そもそもの認識違い等あるかもしれませんが、今後その都度修正しながら更新していく予定です。 今後、自分が今考えていることを忘れないように、図式化したメモなんかもいれてみようかなとか。 私が、LGBTの人が言う"自分という存在はココにあるのに、それでは十分でなくて、存在に対して説明が必要ということが歯痒い"という主張に共感できるのは、私がセクシャルマイノリティだから

          "私自身"の認識について。私と他者と本当の私について。

          ジョン・F・ドノヴァンの死と生

          あるレビューにもあったけど、ドランにしては大衆に歩み寄ったような作品だった。 画面や構図のスケールもアイレベルから超越したようなカットだったり、ハリウッドという舞台も、これまでより華やかで俗っぽいのでそう感じたのかも。 独特のスローカットとBGMの入り方はとてもドラン流。(ドランのBGMの入れ方はMVっぽいなといつも思う) ただ大衆に寄せたせいか、BGMまでメインストリーム寄りだったので、これはあえて意図的な選曲だったのかな、と解釈してる。 ジョンの母親との言い合いシーンは"

          ジョン・F・ドノヴァンの死と生