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土曜日のネコ

おはようございます。土曜日のネコ。
今日は少し長くなります。

先週から我が家のネコの体調が良くありません。数ヶ月前からあまりご飯を食べなかったのですが、元々選り好みが激しい子なので、好き嫌いしているのだと手を変え品を変えながら与えていましたが、気がつけば1日に必要な量の3分の1も食べなくなっていたような気がします。次第に活動することが少なくなり寝ていることが多くなりました。それでもカウンターに飛び乗ったり、毎晩姉の部屋に遊びに行きたがったり、お気に入りのベッド…もとい私の座椅子にクッションをセットすると必ずフミフミした後眠りについていました。

コレは何かおかしいと明らかな異変を感じるようになったのは先週末あたり。病院に連れて行くと体重は1キロも減り、腎臓の値は振り切れるほど高くなっていて、すぐさま輸液などの治療を行いました。治療を終えてからの週末は比較的元気で、とにかく栄養補給を優先して嗜好性の高い餌を与えました。ご存知の方もおられると思いますが数年前にも同じような状態になっています。その時は1週間程度の通院で何とか元の元気な姿に戻ってくれていました。もともと2歳ごろから遺伝的に腎臓が弱いことはわかっていましたし、おやつをあげたい気持ちを我慢しながら苦労して療法食をあたえていたので、10歳は当たり前、もしかしたらもっともっと長い間元気でいてくれると信じて頑張ってきました。

しかし今は何も口を付けず虚な目で横になっています。それでもトイレだけはふらつきながらもちゃんとトイレコーナーに行き、私が寝ると枕元に寄り添ってくれます。2度ほど痙攣を起こし、撫でるともう身体は殆ど骨と毛皮だけの状態です。それでも何とか動いてる姿を見ると出来る限りのことはしてあげたいと思ってしまいます。

正直ある程度覚悟は出来ていますが、でも心のどこかで、もしかしたら奇跡が起こるかもしれないと思わずにはいられない自分がいます。でもそうやって私のエゴで治療を続けることが本当にこの子の為になるのか分かりません。

ひとつ救いなのは完全に食べられなくなる前にチーズケーキを食べさせてあげたことです。何か食べてくれないかと色々試した時にヨーグルトを思った以上に食べてくれたのです。その話を先生に伝えたら腎臓が悪いと乳製品を好むことがよくあるそうです。もう好きな物をあげていいと許可が出たので病院の帰りにケーキ屋さんでチーズケーキを買い、私と姉とネコの3人で分け合って食べました。美味しそうに食べる姿を見られたことは、本人のためとはいえ今まで我慢させてきたことへの償いのようで少し気が楽になりました。

今日病院にもう一度行くか、このまま家で穏やかに過ごさせるかまだ決められてはいません。でもおそらくもう皆さんに見せられる姿ではありません。単なる気まぐれで始めた毎週のお約束でしたが、今回をもって終了します。毎回たくさんのいいねをいただき、時には「いつも楽しみにしています」とコメントをいただくこともありました。うちのネコが誰かを笑顔にできているのかと思うととても嬉しかったです。あの子の命があとどれくらい続くかは分かりませんが、最後まで見届けるのが迎えた者の義務として、しっかりと全うしたいと思っています。

今まで本当にありがとうございました。皆さんひとりひとりに感謝を申し上げます。

ネコカトラ 2020.03.28

最後の土曜日のネコ。
病院から帰ってきて、1番リラックスしていた時の写真です。


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