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大会を作る要素の話。

こんにちは、cawata-キャワタ-です。
Game Tournament「REIGN」を運営する上で最近よく話題に挙がる大会のブランディングや差別化について考えていることや思うことをここに書いておきたいと思います。大会を開催していて同じ課題を抱えている人やこの手の話に興味がある方は是非最後まで読んで頂ければと思います。

この記事では我々のような大会主催者をコミュニティ大会というサービスを提供する人として話を進めていきます。その上で「サービスを提供する中でいかに"認知・記憶"してもらうか」というテーマで書いていきます。

※コミュニティ大会は多くの場合、主催者が好きなゲームのコミュニティを大会開催という形で盛り上げたいから行われることが多いですが、今回は戦略的に運営しているという状況を想定して読み進めてもらえればと思います。(どちらがいいという話ではありません)


コミュニティ大会に限らず、新しく商品を発売するときやサービスをリリースするときは市場調査を行うことから始めるのが恐らく一般的だと思います。「どういったニーズがあるのか」「そのニーズはペインなのか、ゲインなのか」などその市場に関わる人たち(将来的に消費者になる人たち)に調査をしていくはずです。

その中で「こういう商品が求められているのではないか」「このサービスがあれば課題は解決するのではないか」など議論を重ねた末に商品・サービスとして世に放たれていくことになります。

この議論の段階である程度構想が固まってきて商品の特徴や既存製品との差別化ができるポイントなどが決まってくるはずです。ここでコミュニティ大会の主催者の場合、「賞金をつければ人がくるに違いない!」とか「このルールで大会を開催すれば人気になるぞ!」というような1つの要素で成功を確信する人が多いように感じます。

要素が1つでも強く出れる商品というのは研究開発(R&D)にかかる時間や労力などのコストが0ではないからです。他社が真似をするために動き始めたとして今日明日で出来るものなら最初に出した商品がその特徴を差別化のポイントとして効果を発揮するのは1日だけですよね。

コミュニティ大会の場合、賞金の有無はお金を出せる人が主催をした時点で出すのが難しい人はとても不利になってしまいます(理論上の話です)。それにルールの変更はゲームジャンルにもよると思いますが、ゲーム内で設定して変えられるようなものであれば他の主催者も簡単に開催することが出来てしまい、差別化出来ているとは言い難いと思います。

このようにコミュニティ大会で挙げられる差別化要素の多くは他の主催者が容易に代替出来てしまうものばかりであることが分かります。そうなったら複数の要素を掛け合わせていくことになるでしょう。そこまでしてようやく他と違った大会を開催出来るのではないでしょうか。少なくとも僕はそう考えています。そして、この掛け合わせる要素は基本的に多ければ多いほど大会やブランドとしての価値を高めてくれると信じています。

ちなみにGame Tournament「REIGN」ではこれらの要素が合わさって今の形となっています。

高頻度開催 × 定期開催 × 丁寧なサポート × 継続 ×
スポンサーによる賞品提供 × 高品質なクリエイティブ etc…

細かいものも挙げ始めたらキリがないので代表的なものだけに絞りましたが、これらを総合して参加者の視点で見たときに「信頼できる」という評価になっているのだと考えています。これらの要素が企業主催のものと重なる点が多いので「企業が運営しているんだと思ってました」みたいなお声を頂くのだと思います。

こういう要素1つ1つが大会を作り、ブランドを作っていく。そのことを理解するだけでその後の活動内容はまた違ったものになる人もいるのではないでしょうか。いい機会だと思いますので見返してみてもいいかもしれません。

それでは。

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