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デザイナーやエンジニアが効果的に英語を身につけるには -社内英会話クラブ-

デザイナー、エンジニア、その他の職務の方も、業務のために英語を身につけようと勉強されている方も多いのではないでしょうか。
せっかくなら、社内で英語力をつけたい人で集まって、会話しながら勉強していこう!ということで、
カイエンでは週に一度、英語でコミュニケーションをする「🎓ENGLISH CLUB」という取り組みを行っています。
今回はそちらをご紹介いたします。


1.「🎓English Club」を企画した経緯

元々は、英語が話せる・海外経験があるメンバーを中心に、「海外営業をしよう!」と集まったのがきっかけでした。
集まったメンバーは、デザイナー・エンジニアと営業経験がない者同士で、リモート化で面識がなく、お互いの英語がわからないどころか、初めましてのメンバーもいて、どのように始めたらいいのか少し戸惑いました。

そんな中、何回か打ち合わせを繰り返すにつれて、海外営業を行う上での根本的なハードルが2つあることに気づきました。

海外営業発足時の2つのハードル

  1. 慣れない営業

  2. 第2言語(英語)を交えたコミュニケーション

この2つ目のハードルに着目したのが、今の🎓ENGLISH CLUBを発足するきっかけです。

海外営業のためだけでなく、カイエンはベトナムの社員もいるため、それぞれの母国語より英語の方がコミュニケーションが円滑になる場面があることと、日常の業務の中でも情報の参照のために英語ができた方が有利になることもあり、まず英語力を強化しようということになりました。

🎓ENGLISH CLUBの方針

  • 日々の業務に支障が出ないほどの習慣化と定着

🎓ENGLISH CLUBの目的

  • 社内の英語でのコミュニケーションの円滑化

  • 個々の英語読解力の向上

  • 学習の習慣化

2.効果的な勉強のためにどういう会にすべきか?

まずは社内で英会話を

まず、社内で英会話ができるような機会を設けようという話になりました。
社内でも英語で会話しておけると、お互いの発音の癖が把握しやすく、知識不足なところを補足し合えます。
さらに会話を重ねてコミュニケーションのハードルが下がることで、いざ海外の案件を受注した際に、より自然な流れでプロジェクトを始められると考えました。

社内では日本語で会話すればいいじゃん、と思う人もいるかもしれません。もちろん実務では日本語で会話するのもOKなんですが、例えは仮に、資料が英語である場合、英語の認識・理解力の差異で会話が詰まってしまう場合があると思います。
🎓ENGLISH CLUBで事前にお互い英語に対する状況を知っておくことで、業務で助け合うことがきると考えています。

ここで、社内にネイティブがいないから発音が正しくないし、聞き取りにくいのでは?という意見があるかもしれませんが、
実際は全世界、どこの市場でもネイティブだけで構成されている組織は稀で、クライアントもネイティブスピーカーとは限らないので、ノンネイティブと会話を練習できるのはむしろ実務的とも言えます。

リーディングに特化する

英語学習は、日々の習慣がとても需要になります。
とは言っても学習分野は1つだけではないので、どれから先に勉強するか少し迷うと思います。

リーディング / ライティング / リスニング / スピーキング

海外案件を受注する際、依頼内容を読解することから始まります。そのことから、リーディングが実務で使用する上で最も重要な能力だと思っています。
また、情報の参照元が海外にあるケースが多いことからも、リーディング学習はWEB制作者(UI/UXデザイナー・開発者など)にとって一石二鳥になります。
そこでまずはリーディングを中心にした会にすることにしました。
リーディングに特化することのメリットとしては、以下があります。

  • 海外の情報をいち早くキャッチできる

  • 自ずと語彙力が身につく

  • 読解力が身につく
    - 単語がわからなくても文脈から読み解ける
    - 予想しながら読み進められる

  • 異文化理解力が高まる

  • 興味の幅が広がる

議論が弾む、共通の話題となる記事を取り上げる

次に、リーディングをベースとするために、同じ記事をみんなで読み進めていく形にすることにしました。
その際、UIやWEBに関する記事など、参加するエンジニアやデザイナーが関心がある記事を取り上げることにしました。

英語の知識にばらつきがあっても、共通したトピックであれば会話が大きくそれることはないのと、同じ記事を見て認識を合わせながら進めることで、多少発音が聞き取れなくてもある程度話の内容が予想できるというメリットがあります。

3.具体的な進行ルール

リーディング学習に使う記事

使用した記事の一例を紹介します。
UIの記事は、業務にも役立つのと議論にもなりやすいので題材としてとても有効でした。

進行方法をルール化

通常業務で忙しい日々の合間で取り組むことを想定し、以下の3つことを意識して、ゲーム感覚で取り組めるようなルールブックを作成しました。

短時間集中(30分)/  楽しい(飽きない)/  習慣化
進行ルール

3.実際の🎓ENGLISH CLUBの様子(動画)

※この日は、3人のみ参加で、読み進めがスムーズだったので、リーディング→ディスカッションの流れで進めました。 ルールブックの進め方とは異なります。

4.数ヶ月開催してみて

実際にこのルールで数ヶ月開催してみて、参加者に感想を聞いてみました。

【感想1】
・まず、英語が勉強できる環境があって良かった。
・英語の話を通してデザインなどの知識を身につけられて良かった。
・他のメンバーと交流できてよかった。
・まだ参加者が少ないので参加できる人が増えたらもっと楽しい。

【感想2】
私が学生だった頃、英語では良い成績を取っていました。
ただ、それは紙上の英語であり、実際にはあまり実用的ではありませんでした。
会社で働き始めると、問題はさらに悪化しました。英語を話す機会がなかったため、多くの単語を忘れ、話すスキルも悪化しました。
だからこそ、🎓ENGLISH CLUBの話を聞いたとき、これはとても私に適していると思いました。頻繁に英語をを話す練習ができるので、言葉を忘れる心配をする必要はありません。さらに、自分の意思を人々に伝える練習もできます。
今では自信を持って、仕事で英語を使えると確信しています。単なる成績優秀な英語の学生ではなく、実力のある英語スピーカーになることができるでしょう。

【感想3】
私は英会話ができるほどのスキルがないのですが、知見のあるUIの記事についての会話が聴けるので、内容を理解しながら発音や会話のやり取りに集中することができました。
皆さんのリーディング、スピーキングを通して、まずはリスニングの力を鍛えていき、いずれディスカッションにも参加したいと思っています。

引き続き、やり方を模索しながら🎓ENGLISH CLUBを続けていきたいと思います。

この記事を書いた人
・ITO KANAKO

海外で崖っぷちフリーランス経験を経て、日本でweb制作会社へ入社。2020年よりCAYENNEに参画。主にWEBデザイン、UIデザインを担当しています。現在アイルランドから勤務中です。
・Thinh Nguyen
BSE(Bridge Software Engineer)のティン(Thinh)と申します。ベトナム人です。
日本側とベトナム側の中で橋としてコミュニケーション・案件打ち合わせなど回してます。またベトナム側の代表としてベトナムチームの管理も担当してます。
・Hang Nguyen
2020年の8月からカイエン会社に入りました。BSEとしてベトナム側の進捗状態を管理するなど働いています。
・Hop Chu
PHP開発者のホップ(Hop)と申します。ベトナム人です。
2022年よりCAYENNEに参画しています。

ITO KANAKO / THINH NGUYEN / HANG NGUYEN  / HOP CHU

各種画像の用意・編集:Nishimori