BUJOは手作り手帳ではない
YouTubeで「Top 7 Bullet Journal Mistakes」というタイトルの動画を見つけました。典型的な女子のBUJOノートを繰りながら、一年終わって後悔していることをるる述べています。64万回のビュー、8,100のいいねが付いています。面白いと思ったのは、これについた次のようなコメントです。
「だれもがしている一番大きなミステークは、効果的なプランニングよりもページをキレイに飾ることの方に注力していることだ」
動画の主のノートが飾り過ぎだという、皮肉に聞こえるこのコメントには1,323のいいねと、21個の返信がついています。
BUJOは自由なんだから、どれほどキレイに飾ろうが良いはずだ、という感じの返信に、いやそうじゃない、こんなにキレイなページを見せられると、自分には無理だとBUJOを敬遠する人が出てしまうのが問題なんだ、と応じています。
ボクは両方とも少しずれているような気がしました。キレイに飾るかどうかよりも、前もって作りつけページを作ってしまうことが問題だと思います。
例えば、一年分のカレンダー(予定を書き込める四角を付けて)とか、今年の目標とか今年の何月の目標とかの四角とか、映画を見て思ったことを書き込む四角だとか、読んだ本のタイトルを書き込む四角とかをノートの冒頭(か途中)に作り込んでしまうことです。
これでは、すがすがしい白紙のページに無責任にポコポコと順不同に書き込むBUJOの自由さを放棄しているように思います。
ミッションステートメントだとか役割だとかを宣言させ、なかんずく、しおりに役割ごとの今週の目標を書き込むなどフランクリン手帳はBUJOの対極に位置する手帳だと思います。デジタル式はプログラムの仕様にこちらが合わせなくてはならない不自由さがあります。普通の手帳は、好きなように書けはしますが、白紙のBUJOには及びません。
せっかく紙のノートを使うからには、BUJOの促してくれる、はちゃめちゃな自由に挑むのはどうでしょうか。
【ラピッド・ロギング、マイグレーション】
BUJOの重要な考え方にマイグレーションがあります。ボクは初め、タスクを何日も「・」のままにしておくことを理解できませんでした。ボクのデイリーログにはマイグレーションするものが無いなと…
あぁ、あれやんなくちゃな、と頭に浮かんでも今日中に終わりそうも無いとか、来週やろうとか思って書くのをやめてしまっていたのです。書く前に頭の中でマイグレーションしてしまった感じでしょうか。
メモやアイデアも同じことで、思いついたら何も考えずにデイリーログに書き加えて行くのが良いのだと思います。あらかじめ何処かに作り込んだ四角に書き入れるのではなく。
ラピッド・ロギングというBUJOのもう一つの重要な考え方は、こうしたことを言うのだろうと思います。つまり、思いついたらすぐ、余計なことを考えずに、デイリーログの次の行に書き込むことです。
今ふと思いついた事を書くべき特別な場所、ノートの何処かにある四角を探しているあいだに、せっかく思いついた事を忘れてしまうかもしれません。
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