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汚染水放出

 以前、一日一万歩を日課にしていた時は一日に3回散歩に行きました。ボクは道路の右側を歩きますが、左側を歩いてくる人が結構いました。すれ違うたびにとても嫌な思いをしました。いろんなコースを通りましたが、夕方、ハヤツのところの坂に差しかかった時は驚きました。駅から来たと思しき人々が、(向こうから見て)左8割右2割くらいでどんどん登って来ました。

 ハヤツのところとは、西武新宿線狭山市駅の西口を出て右に行き、交番の前を通って最初の右折です。右折したあと登り坂です。昔ここには木工所があって、ボクの母親は籠を背負ってカンナ屑をもらいに行きました。行く時はボクはその籠の中に入っていた記憶があります。風呂やカマドの焚き付けですね。62〜63年前です。

 また、ボクの現役で工場勤めの頃、職場ではISO(アイエスオー)というのがあって、ある時、作業手順書とか検査手順書を全部書きました。手順に変更があったら、まずこれらの紙を書き換えて、しかるべき人が承認してから現場の手順が変わる、はずでした。実際には、以前のように現場でどんどん変えて行き、今どんな手順でやっているかは現場の人しか知らない感じでした。

 そういうわけですから、ここで、基準値を遥かに超えた汚染水を海に流し始めたのを見てもそれほど驚きはしませんが、ハヤツのところで向かってくる人々とでくわした時と同じ怒りを感じます。

 歩行者は道路の右でも左でも好きな方を歩いて良いと道路交通法を変えてからなら、右側を歩いているボクに向かって歩いて来ても良いです。同じように、法律で定めている基準値を(ゆるく)変えてから放出するべきでした。

 安全に関わる基準値をゆるく変えるには、よそがこれでやっているからではなく、ゆるくしても問題ないという相当な科学的データが必要です。それは無理でしょうね。薄めたものなら流して良いなら、なぜ始めからそうせずタンクに溜めておくことをしていたのでしょうか。

 日本の海でとれるものが以前よりも危なくなったのは、風評ではなく事実です。中国のまわりのものよりは危なくないかもしれませんが。

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