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ビジュアルシンカー

 YouTubeで久しぶりに「ゆる言語学ラジオ」を見ました。面白かった、と同時に少し考えさせられました。

 テーマはビジュアルシンカー。この動画でおしゃべりをしている二人とは対照的に、世の中には言語化せず視覚的イメージで考える人がいるというお話。画面向かって右側の水野という人の読んだ本をもとに語り合っています。この本の原書を読みたいと思いました。

 でも待てよ、「考える」イコール「言語化」ではないか?

 ヒトは本能の壊れた動物なので、本能の代替として自我を持った。自我は「ボクはこういう者です」という物語である。自我は言語によって組み立てられた物語なのだ。動物のように主観がダイレクトに外界を感じたあと、自我の物語と矛盾しないように必死に言語化する。これが「考える」ということではないか。

 なんて思いました。

 ところで先日見たNHKの番組で、目と耳の不自由な人が付き添いの人と旅をするというのがありました。生まれつき目が見えず音も聞こえない人の頭の中はどうなっているのでしょう。でも、この人は付き添いの人の手を触って言語を受け取り、自分の指で言語を発していました。

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