コロナによって変化するフィリピン人の消費行動

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今年の3月から厳しい外出制限が行われてきたフィリピンでは、コロナ前と比べ全く異なった消費行動が見受けられます。コロナ前後で何が大きく変化したのでしょうか?

コロナ前のフィリピンでは、経済成長とともにショッピングモールの開発ブームが加速し、買い物をする際は多くの方がショッピングモールを訪れていました。またフィリピン人は家で食事をするよりも外食を好む国民性があり、屋台やレストランで食事をする光景がよく見られました。

しかし新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、長期間の外出制限が課された今年、ショッピングモールや飲食店、レジャー施設が営業禁止になったことにより、自宅で過ごす時間が増えオンライン需要が急速に拡大。様々な分野でデジタル需要が高まっています。

【ショッピング】

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モバイルバンキングなどの電子決済プラットフォームの驚異的な成長も相まって、7~9月期には人口の 17%がネット通販を利用。服や靴、電子機器だけでなく、食料品の購入も増加しました。今後、フィリピンにおけるECサイトの利用者は50%に達するのではないかと予測されています。

【食生活(中食)】

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日本と同様に中食*需要が高まり、フードデリバリーの利用者は58%上昇。自宅で調理することが多くなったとの声も多く聞かれます。一方で高所得層は旅行ができない中、貯まったお金をより健康的で高価な食品に費やしている傾向にあります。

*中食:家庭外で調理された食品を、購入して持ち帰るあるいは配達等によって、家庭内で食べる食事の形態。

【娯楽】

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SNSやストリーミングサービスの利用も高まっており、ネットフリックスなどの配信サービスの登録も34%増加しました。

今後、消費行動の主軸がますますオンラインへと移行するのではないかと考えられます。

★調査によると、フィリピンの方は外出制限下にあってもポジティブな回答をする方が多く、「外出しない分貯蓄が増えた」「家族との親密な絆が育めた」「交通渋滞のストレスから解放された」という声が多数挙げられているそうですよ!

*参照URL:https://www.bworldonline.com/the-new-character-of-the-filipino-consumer/ 

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