こんな自分嫌だ
自分を変えたいと努力するが三日坊主で終わってしまう
現状の自分を受け入れることができず変化を希望する人は多いです。
性格、容姿、声、行動など変えたい部分は人それぞれですが、「変えたい衝動」に飲み込まれてしまうことはあります。
今回は自分を変える「怪しくない」方法についてまとめてみたいと思います。

1．変わりたい理由

自分を変えたいからといって理由も聞かずに「変化の方法」をお伝えすることにはリスクがあります。例えばすでに痩せている人が、もっと痩せる方法が知りたいと私のもとに相談に来られたとします。理由や現在の状態を検討することなく変化の方法を伝えてしまうと、過度な体重減少により健康上の問題が発生してしまうかもしれません。このように、本人が変化を望んでいるとしても無理に変わらない方が良い場合もあるのです。お金のことだけ考えれば相談に来られた方が希望するままに変化の方法を伝えれば良いのですが倫理的に問題があります。
変わりたい理由についてしっかりとお話を聴き気持ちを整理すると、無理に自分を変えなくてもなんとかやっていけることに「気づける」ことがあります。ある意味でそれは自分の考え方が変化したとも言えます。

変化は長期的に見て利点が多いであろう時に実行するに限ります。短期的には利点があっても長期的に問題が発生する場合にはじっくり時間をかけて検討する必要があります。

2．変化に向けた準備

変わりたい理由についての聞き取りを終えて問題なければ次は変化に向けた準備を行います。変えたいことは何か、いつまでに変わりたいのか、どのように変わりたいのかを明確にしていきます。合わせて相談で変わることが可能なことかどうかの判断も行います。身長を伸ばしたいなど身体的な何かを変化させることはできません。環境、行動、考えのいずれかであれば変化可能になります。とはいえ、私が強引に変えることはありません。ましてや魔法や秘密アイテムを用いて変えることもありません。

短期、中期、長期的な変化目標を明確に整理していきます。
例えば、運動習慣を身につけたいのであれば数週間後にはどのような運動がどの時間帯に行えるようになると良いか明らかにします。その際、現在の過ごし方と照らし合わせながら検討していきます。この作業を積み重ねることで変化のために明日からすべきことが明確になっていきます。

3．性格を変えたい場合

性格を変えたいという方も多いでしょう。そんな時には次のような質問をします。
〈性格が寝ている間に変化したとしたら日々はどのように変化しますか。何を初め何をやめますか？〉

このように質問をして変化後の生活を具体化していきます。なるべく考え方や行動の違いが明らかになるようにしていきます。性格を考えや行動の視点から捉えなおすことである程度変えることは可能になります。今よりも前向きになりたいとします。前向きになったとしたら行動にどのような変化があるかを考えます。もっと積極的に話しかけれるようになるのだとしたら、それが行動の目標になります。いきなりは無理でも短期、中期、長期と段階を分けることで今の自分にできる小さな一歩を発見することができます。

4．変化に向けた小さな一歩

これまでの作業を通して変化に向けた小さな一歩が何か見えてきたことでしょう。人は変化を望むとき、最終的な姿を想像しますが、そこまでの道のりが遠いほど残念ながらすぐに変化をすることはできません。環境をガラリと変えることで達成可能な場合はありますが。無理して変化しようとすると反動が来るのです。筋肉をつけたいからと一日に腕立て伏せを1000回するのが逆効果になるように。それらは一瞬変わった気にはさせてくれますが実際に変化したわけではありません。

5．小さな一歩を揺るぎないものにするコツ

小さな一歩の積み重ねが自分を変化させるということはお分かりいただけたかと思います。ですが、どれだけ小さな一歩であっても積み重ねるのは大変なことです。一日5分読書をすることを決めても、「今日くらい良いか」などの理由で疎かにすることをきっかけに途絶えてしまうこともあります。なるべく小さな一歩を継続するコツを今回は一つご紹介します。それは歯磨きなど必ずやる行動の前に小さな一歩を行う習慣をつけることです。別の言い方をすると、その一歩を行うまでは歯磨きができない仕組みを作るのです。普段から歯磨きをしている人にとってこれはなかなかにしんどいことです。「今日くらい良いか」とはなかなかならないものです。このルールを徹底することがコツとも言えます。誰かを巻き込んでやる方が成功確率は高まります。

6．終わりに

私がやっていることは、変化の具体化と細分化です。合わせて細分化した行動が習慣化するための仕組み作りといったところでしょうか。複雑ではなくシンプルであればあるほどうまくいきます。ただし即効性はありません。ですが、リバウンドしらずのお勧めの方法になります。

7．認知行動療法カウンセリングセンター

認知行動療法カウンセリングセンターは、心の困りごと以外にも自分を変えたい方にもご利用いただけます。全国5店舗とオンラインでの相談を実施しておりますのでお気軽にご連絡ください。