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プリンを食べるついでに散歩したら、『1933年の室内装飾 朝香宮邸をめぐる建築素材と人びと』に着いていた

こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。


今年の夏は暑かったですね!

夏になる前は「来年の夏は、オリンピックで活気づくのかな」と楽しみでしたが、「来年も引きこもるぞ!」と決意するほど暑かったです。

そんな中、「モロゾフの桃プリンが最高に美味しい」と言って昼ごはん代を削減してでも、プリンを食べていた私です。

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しかし、桃はもう8月末で終わってしまったので、しばらくプリンは控えないとかな…と思っていたところ…!


「固めのプリンが好きでしたら、目をつけてたところがありまして、一緒に行きませんか?」と一二三書房の松崎万里子さんから誘っていただきまして「コーヒーハウス ニシヤ 」に行ってきました!

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シャレてるー!


なお、16b出口から出ると行きやすいのですが、りんかい線に乗っていた私は出口に迷いました。

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目の前にトイレ、その先にヒカリエ。

絶対にここじゃないことだけは分かる…。

(この右手側に歩道橋があり、そこを渡った先が16b出口のある渋谷ストリームでした)

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降りた先で無事合流。


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お店のメニュー表が表にも出ていました。

コーヒーだけでも色々ある…!


朝ごはんもほぼ食べずに来たため、クロックマダムも頼んでみました。

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ワーッ!出てきただけでもう美味しいのがわかる!!

たまごがとても綺麗。

美味しかったです。


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プリンも最高でした。

ただ、パンと両方食べると結構腹持ちがいいです。


なぜそれが分かったかというと…。

ほぼこれしか食べていないふたりが、約15,000歩も歩いたにも関わらず、「おなかすかないね…」という結論に至ったからであります。


プリンを食べた後、散歩してみるか!ということになり、渋谷から特にあてもなくさ迷い歩きました。

目黒駅に着いたのに「恵比寿を目指しますか!」と、徒歩で向かうふたり。

話が楽しすぎて、効率(電車)よりも地道(徒歩)。


恵比寿に向かっている途中で、謎の展示に出くわしました。

東京都庭園美術館で開催中の『1933年の室内装飾 朝香宮邸をめぐる建築素材と人びと』です。

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「1933年の室内装飾…フーン」

朝香宮家…ご存知ですか?」

「分からない」

「私もです」

「観てみます?」

「行きましょう」


というわけで見てきたのですが、広い!

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広い上に3階まである!

そして、結構見に来てる人がいる!

朝香宮(あさかのみや)というのは、明治後期、久邇宮朝彦親王の第8皇子である鳩彦王が創設した宮家でした。

そのお宅が昭和初期の東京における文化受容の様相を窺うことが出来る貴重な歴史的建造物として、国の重要文化財に指定されているとか。


おうちの内装は、ひとことで言うと「素敵!!」でした。

お金で殴るとこんなに素晴らしいものが出来るのかと…。

しかしただお金を持っていても、ここまでこだわれないだろうなという、発想の違いを感じました。

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まず、玄関にこれを置くという発想。

庶民の私にはないです。

デザイナーがこれを置きませんかと聞いてきても、判断できない。

さらに床のタイル模様。

ただの床にドンと置いてしまわない気遣いと決断力を感じます。


各部屋を見ていて一番楽しかったのは、照明です。

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おわかりいただけるでしょうか…。

全てデザインが異なります。

天井にデザインがあるところは、その柄(彫り方?)も違う。

電球取り換えるのにも、気を遣いそうです…。


他にもこだわりの点があり、コンクリートの柱の上から黒漆(変色や亀裂止めにコールタール入り)が塗られているとか、退色せず水洗い出来て虫に侵されないが特徴と言われるサルブラ社の輸入壁紙とか、多種木材、タイル、ガラス、20種類以上の希少な石材を見ることが出来ました。

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絵ではないことはわかるけど、「なに」で出来ているのか分からない…。


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扉にはエッチング・ガラスを嵌めこんであるそうなのですが、これが…そうなのか…?と、不勉強すぎて確信が持てない!

これは直接見ていただきたい。


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暖炉の上の壁画はアンリ・ラパンの作だそうです。

部屋のスケッチも何枚か展示されていましたが、色合いが素敵でした。

朝香宮邸を見ていると、「これもラパンか!」くらいの頻度で登場します。


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大食堂。

なんという華奢な脚の椅子!

そっと座っても壊れる気がする。


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このグレー部分、壁紙じゃないんですよ…。

彫られています…。

一部だけでなく、結構な幅で彫られています。


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階段も豪華。

カーペット押さえだけでとんでもない出費になりそうですが、朝香宮邸は階段、いたるところにあります。


最も羨ましいと感じたのが、この壁に直接くっついている本棚です。

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もう少し広く、対面にも同じ棚があるのですが、うまく撮れず…。

ガラスに反射している部分を見ていただくと、写り込んでいるのが分かると思います。


取っ手もかわいい。

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家具は別で展示されているものもありましたが、部屋内に展示されているものもありました。

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昔、「アンティーク家具で部屋を統一したい」と思ったことがあるのを思い出します…。


庭に、池のようなものがあるのを発見。

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「殺人事件が起きたら、死体が出てくるやつだ…」という話をしてしまいました。


3階のウインターガーデンは狭いためか、9名ずつしか行けないということで、廊下に列が出来ていました。

見学の注意事項を見ながら「ボード状になっている…紙じゃない…」と違うところに注目してしまいました。

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入室証を首から下げて、階段を上がります。

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展示室の壺がキングスライム感。

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あまりにも豪華なので、「推しに座らせたい」と現実逃避を始める。

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引き出しの底が抜けているのかと思ったら、透明ガラス?でした…。

発想がすごい。


ラジエーターカバーも…全部柄が違うのではないかと思います。

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こんな感じで、すべてが繊細な装飾になっています。


9月23日(月・祝)まで開催されていますので、気になった方は是非観に行ってみてください!

「歩いてたら遭遇した」という偶然でしたが、観ることが出来てよかったです!


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無事に恵比寿到着。

昼の11時に集合して、この時点で16時を回っていました。

Googleマップの「タイムライン」を見たら、こんな感じでした。

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渋谷から恵比寿付近に行ったのに目黒まで行って、恵比寿に戻ってくるという…。

大冒険でした。


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ニイザト

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ヤマケイ