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LDC Meet The Media:第7回『POPEYE Web』

皆さま、こんにちは。CCI Lifestyle Digital CONNECTです。

今回は、LDCがとっておきのコンテンツメディアを紹介していく連載、
『LDC Meet The Media』の第7回目となります。
本連載では、LDC編集部にてコンテンツメディア様へインタビューを敢行し、メディアの魅力、ユーザーへの影響力、有効的な広告活用方法を紹介いたします。
今回は「POPEYE」のWebエディトリアル ディレクター宮本様にお話を伺いました。


<ゲストプロフィール>
宮本 賢 様
POPEYE Webエディトリアル ディレクター
2012年からPOPEYE編集部にフリーランスライターとして参加。『二十歳のとき、何をしていたか?』『シティボーイの憂鬱』などを企画。2019年にマガジンハウスに入社し、2021年のPOPEYE Webローンチを担当。ポッドキャスト、音楽ライブ配信、SNSを活用した読者参加型企画、バザー、本無料交換会などPOPEYEのキャラクターを活かした誌面以外のコンテンツづくりに挑戦中。

webならではの楽しさを伝えたい

宮本様:POPEYE Webの立ち上げは2年半前の3月で、わりと最近です。現在紙媒体があるマガジンハウスのメディアの中では、最後にweb版ができたメディアになります。
雑誌がつくるwebメディアは、基本的に本誌の転載をすることが多かったのですが、転載するだけでは面白くないなと思い、「webならではの楽しさ」が伝わるようなメディア作りをしようという思いで始めました。
そのため、webだからできること、例えばポッドキャスト、イベントなどにも挑戦していこうと考えていました。

行動力のある読者が多い

宮本様:何事にも興味があって、自分しか知らない情報を友達に伝えるのが好き、というような発信意欲が高い人が多いですね。
POPEYE編集部もそのような人たちが多いです。自分しか知らないこの話を人に伝えたい、というような感情で出来上がっている雑誌だと思います。

宮本様:そうなんです。あとは、行動力のある読者さんが多いですね。
先日、POPEYE Web主催のバザーを開催したのですが、かなり盛況でした。

宮本様:開催背景としては、読者と交流したいという思いがあったのと、
普段記事でおすすめの本やレコードなどを紹介している行為を立体的にリアルイベントでやったら面白そうという考えから始まりました。
物を売ることが目的というよりは、古本屋とかでずっと説明しちゃう店主のイメージで(笑)来たら30分位説明しちゃって、話が終わるまで帰れないっていうのをやりたいよね、と編集部で話していました。

宮本様:嫌がる人も多いと思いますが(笑)いまの時代、レアだから買うとか、値段で判断して買うということが多いなと感じているのですが、世の中的には価値がなくても誰かの独断と偏見で勝手に価値をつけているモノを共有する場所があったらいいなという裏テーマもありました。

開催日は平日の月曜日と火曜日だったのですが、150人以上の方が来てくださって、中には有給を取って来てくださった方や大阪から来てくださった方もいました。

宮本様:はい。話を聞いて実際に購入してくださる方もいまして、読者さんの参加意欲の高さを感じました。

読者に引きのあるトピックスは?

宮本様:やはりファッション関連のトピックスは引きがありますね。
POPEYE読者さんはファッション好きな人が多いです。

ファッションカテゴリーの記事

あとは、ポッドキャストで発信しているレシピ紹介なども人気があります。
こちらは音声と記事を連動させていて、結構反響をいただいています。

10分程度の番組内で、難しい料理は一切作らずに、シティボーイ読者たちがシンプルに食べたいポテトサラダや唐揚げといった料理の作り方を学ぶという内容です。理想の使い方としては、音声を聴きながら記事読んでもらい、コンテンツを楽しんでもらうことですね。

「流行っているからやろう」はあまりない

宮本様:読者層にも繋がるのですが、スタッフも独断と偏見で動いているので「自分たちが良いと思うものを掲載したい」というのがまず原点にありますね。その視点を持ったうえで、どのように伝えていくのが良いのかを相談します。
逆に、「世の中でこれが流行っているからやりましょう」という理由で企画を決めることはあまりないです。
むしろ、「全然流行ってないけど、絶対面白いから記事にしたい」みたいな、そんな人が多いです(笑)

「でかい遺産」を読者から募集するというPOPEYE独自企画

広告の引き合いは?

宮本様:一番多いのはファッション関連の企業様からのご相談ですね。
ハイブランドからカジュアルなファッションブランドまで幅広くお問合せいただいています。
若い男の子のファッションシューティングをここまで作り続けているメディアは他にあまりないという点でお声掛けいただくことが多いと思っています。また、「POPEYEを見ている若い読者層に認知を広げたい」というご要望で、ファッション以外の業種の企業様からご相談いただくケースも多々あります。POPEYEはSNSのフォロワー数も割と多いので、若い層への入り口としてInstagramのリール動画を使って発信することもあります。

POPEYEのInstagram

タイアップ事例から見える読者との繋がり

宮本様:昨年の秋にPARCOさんとのタイアップで、全国各地のPARCOで開催したポップアップショップに合わせて、移動式編集部と題し1ヶ月間かけて渋谷、吉祥寺、広島、大阪、名古屋、松本を車で巡りました。

派手なカラーにラッピングした大きな車にポップアップの商品を積み、全国のPARCOの前に停めて、直接読者さんとお話しながら商品販売もするという企画でした。これは楽しかったですね。

宮本様:各地への移動中に編集部が道中の出来事などを記事にして発信もしていました。記事を見た方の中には、サービスエリアで「PARCOのあれですか?」と声をかけてくれたり、差し入れをくれる読者さんもいて。

宮本様:そうなんです。広島のシティボーイが「僕POPEYEを読んで服好きになったんです」と言ってくれたりとか、その子に「この辺りで良い古着屋ありますか?」と聞いて教えてもらったりもしました。
それで実際にそのお店に行って『さっき出会った少年が教えてくれた店に来ました』などと記事に書いたりして。

宮本様:エンゲージメント率が高い*点をご評価いただくことが多いです。
*記事の滞在時間の長さ、記事内に設置したリンクのクリック率の高さ

本誌の転載記事ではなく、webオリジナルの記事を作り続けた甲斐があり、POPEYE Webだけのファンがしっかり定着したおかげで、タイアップ記事のエンゲージメントや、イベントなどでの熱量の高いアクションに表れているのだと考えています。

今後の展望

宮本様:引き続きの部分が大きいですが、今後も読者との交流を続けて
読者と一緒にPOPEYE Webを作っていく
という空気感を上手く醸成していきたいです
今考えているのが、POPEYEが創刊当時に行なっていた「フロムリーダーズ」というコーナーで、その名の通り読者から届いたネタをそのまま記事にする企画です。
読者が書き込める街の掲示板のようなイメージで、今月行ってほしい近所のイベントとか、良かった映画などを書き込めるような枠をPOPEYE Web内に作ろうと考えています。
そこで投稿されたものを編集部で選定して掲載し、読者を巻き込んでコンテンツを作っていく動きをしていきたいです。

LDCでは今後もとっておきのコンテンツメディアへのインタビューを行い、皆さまへ発信してまいります。具体的な広告プランニングのご相談などは下記までお問合せください。

■お問合せ:ldc@cartahd.com

筆者:水野 優

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