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【詩と日記】たまには悪態もつくけれど、僕は決して僕が嫌いじゃないよ

無慈悲とか残酷とか
理不尽とか絶望とか
そんな言葉知らなかったあの頃に
それでも
冷たくて寂しくて
痛々しい気持ちにさせられた
本の中のあれこれが
本当にこの世界にあることを
知ったのはいつだっただろう
いや
今だってやっぱり知りはしない
僕らが学べるものは
彼らが瞬きの合間に見た
白昼夢の重さにも匹敵しないだろう
だからと言って
渦中に身を投げることだけが
真実をつかむだなんて
馬鹿なことを考えてはいけない
だって
僕らは僕らにしかなれない
僕らは僕らであり続けろということだ
たとえ
マイナスの風が吹くだけで
この世の終わりのような顔をして
悪態をつくしかない僕らだとしても
僕らは僕らであり続けるべきだ
世界を知らないちっぽけな自分のままで
痛みを恐れる卑怯な自分のままで
だけど僕らにしかできない何かを見つめて
僕らは僕らであり続ける
僕らであるという意味を噛み締める
明日が巡り来る限り
刻まれる鼓動に耳を傾けて




たまにはちょっと黒くなってみたい。
いや、元々全然白くはないけど。
でも。
正義感とか博愛主義とか好きじゃない。
優しさってなんだろうっていつも思う。
わからないことはわからないって
嫌いなことは嫌いって
みんながみんな素直に言えたらいいのにね。
いや、本当は
そんなことを答えなきゃいけない問いなんて
必要ない世界があればいいだけのこと。
そうすればきっと、
わからないことは楽しいことで
嫌いなことなんて何もないんじゃないかな。
そんな世界があれば。

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