【詩】迷子の草原
むき出しの肩が冷たくなっていた。
夏花の咲く草原には白い霧が立ち込めた。
心が迷子の日。
けれどそれでいい。
いつだって答えがあるわけじゃない。
どうしようもない切なさを抱え
わからなくても
納得できなくても
迷ったままでも
歩いていかなくてはいけない時がある。
受け止めるしかない時が。
すれ違った人たちもみな
同じような顔をしていた。
誰もが何かを探して生きているんだ。
白い服を着た彼らの背中を見送って
僕はまた歩き出す。
いつかこんな気持ちも全部
優しさに包まれる日が来ることを願って。
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