【後編】2020年に見たアニメの話

タイトル通り。簡易版兼備忘録。ネタバレあり。後編

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翠星のガルガンティア

リアタイぶりに二週目。2013年4月といえば2010年代の新世代ロボットアニメというべき「革命機ヴァルヴレイヴ」「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」と本作が一気に現れ、事前にウロブチ作品と知りながらも他二作がビッグタイトルっぽかったため比較的期待していなかったのだが、最終的には本作が一番面白かった。

ストーリーのフォーマット自体は結構普遍的だと思う。よくあるといえばある。これ自体は特に天才でも何でもない。ではなぜ本作が面白いのかというと、構成がとんでもなく丁寧だからだ。
プロローグでは何もわからない状態からレド少尉とチェインバーと、彼らの存在意義の説明がなされる。その後は、二人が見聞きした情報のみがしばらく開示され、成り行きでガルガンティア船団の一員となってゆくまでの過程があまりに見やすい。1話につきだいたい1課題ずつ提示され、その回ごとに少しずつクリアしていく。会う人が少しずつ増え、文字通り人間関係がその分広がってゆく。情報過多なこともなく、戦うことしか知らなかったレドの判断にハラハラしたり、和んでしまうこともある。船団生活での時間経過を示す演出として、レドの地球語の上達と日焼けが挙げられる。後者はとても地味なものだが、あとで1話と最終話を見比べるのも面白い。

目標の設定と情報開示のペース、チャプター意識が徹底しており、遊びやすいゲームのようなシナリオをしている。これはたつき監督の手がけたけものフレンズ1期、ケムリクサ等にも感じられる。アニメというものの大半が深夜アニメになり、だいたい1クール縛りとなって久しく、子どもの頃のように毎週ごはんどきに見るものではなくなり、一気見することも視野に入れた映画に近い話の長さ、尺取りが当たり前となり、それに適応していった故の産物だ。サブスクの無かった2013年とずいぶん前のアニメだが、ノイタミナやアニメイズムほか枠で放送されていた10年代初頭の作品は全体的に感性が鋭く、先見の明があったように思う。1クールアニメの教科書ともいえる。分割2クールや、なんだかアニメ化がゴールになってしまっているかのような作品が台頭してからはちょっと平和ボケしているかもしれない。当時は震災などがあって、皆生きるために尖っていたのだろうか?ならばコロナ禍開始以後に企画されたアニメの台頭が始まるであろう今年はまたそういう流れが一周するのかもしれないね。

A.I.C.O. Incarnation

ガルガンティアとキャラデザつながり。後述のULTRAMANといいネトフリくん先行配信のおさがりと化した放送枠。日本沈没のアニメも攻殻機動隊2045もそろそろテレビでやるんだろうなぁ。
地方ネタっぽい舞台なのがなんだかP.A WORKsっぽかった。中部が舞台のことおおいよねあそこ。クロムクロとか。こればボンズのアニメなんだけど。
鳴子ハナハル先生の絵俺好きかもしれん。ボンズの解釈でガルガンティアとはだいぶ差別化があった。絵のタッチや女体やら液体の質感なんかのフェティシズムがちょっと手塚治虫っぽい感じがしたのは俺だけか。
終わり方めっちゃすき…アイコちゃんも白石さんも可愛かったし満足。ユンボロイドみたいな車両に対してパワードスーツや防衛用の武装が浮いてると思ってしまった。かっこいいけどね。

ULTRAMAN

ネトフリつながり。初代の続編のif時空って解釈なんだ…面白いなぁ
甲冑やパワードスーツが好きなので見ざるを得なかった。実はガキの頃のティガ~コスモスぶりに見たウルトラマンだったので、昭和シリーズが全然わからない。けど舞台は大体現代だし、木村良平がいい声してるし、お構いなしに見やすかった。ウルトラマンという超常的な存在をテクノロジーに落とし込んでいくのがひたすらうまかったのでずっとワクワクしながら見ていた。高圧的な上司である諸星さんがツンデレであるとわかって来たり、一人称が僕なのがかわいかった。昭和シリーズも映像だけは知っていたので、影絵のオマージュが贅沢で楽しかった。そういえばネトフリアニメのTV版ってOPED違ったりしそうだな…

池袋ウエストゲートパーク

デュラララの先輩だよね。あとは石田衣良の作品ってことまで知ってたけど一話完結でこんなに見やすいとはね。
90年代の作品がどれくらいアレンジされたのか気になるね。出来が良かったから。こういう作りのアニメ大好き。ずっとやってくんねえかな。窪塚洋介主演のドラマ版も気になる。

ゴールデンカムイ(3期)

好きなアニメなので追っているところ野郎どもがエロすぎる。尾形百之助がエロすぎる。若いころのソフィアもエロすぎる。エロ漫画だ。エロアニメだ。キャラがエロ過ぎてエグイはずの内容が入ってこねえ。これじゃ雪国で遭難してもサバイバル術思い出せねえよ

ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN

ブレねえな。一話完結の命令無視系主人公たちのドタバタヒューマンドラマが安定して繰り広げられている。安定過ぎてあんまり書くことが無い。静夏ちゃんがかわいかった。

呪術廻戦

なにこれめちゃくちゃおもしろい。ジャンプとか読まないので鬼滅然りアニメで初見だったんだけど、最近のジャンプ新世代って感じでみんな面白いっすね…主人公の虎杖くんの明るくてあっさりしてる感じ、けど感情制御が上手過ぎて時々達観してるようでもある、戦闘中に急に休んで会話するのドラゴンボールみたい。ちょっと不気味に感じる底の知れなさが非常に今の子っぽいと感じてしまう。ああいう子いるんだよね本当に。「最近の子はコミュニケーション能力が~」って文句を連想させないレベルで受け答えとかはっきりしてんのに、ちょっと順応性高すぎて怖くなる子。ガンダムでいうとジュドーとかシーブックとかウッソね。これは1クール目での虎杖のある知らせを聞いた後の伏黒と釘崎にも言える。諦観でもなく、勿論知っていたわけでもない。自然の摂理を受け入れる大人っぽさがあるというのか。あれ怖いよね。身近な人の死を経験した人の感じがする。まだ見てないだけで実際にそうなんだろうけど。

真面目な話しすぎた。五条先生えっろ。いつ目みせてくれんのかとムラムラしてたら領域展開回めちゃくちゃエロくて変な笑いでた

D4DJ First Mix

え!?キャラめっちゃかわいい。監督水島精二で草、アイカツで音楽の監修もしてたんだっけ。なるほどね
りんくちゃんが可愛すぎるのでつい見てしまった。ミルキィや熱風海陸ブシロードあたりは見ていたけどバンドリは履修していなかったので、こういうのは久し振りに新しく触れたような気がする。
青春部活百合ありもの特有の主人公の無自覚スケベ感が好き。近年ではラ!のサンシャインにも同じことが言える。DJというのもあり、有名なナンバーがたびたびかかる。時には起こせよムーヴメントは当時赤ちゃんだったけど、気分上々↑↑とか世代ドツボなので涙が出る。バンドリはボカロネイティブ向けな印象を感じる一方でこっちは大友向けなんじゃないか…?キャラデザもバンドリより若干アダルトな印象を受ける。
サンジゲンなだけあって、なんかよくわからんけどCGのクオリティがイカレている。手描きセルアニメの中割で出てくるオバケのような絵をCGで描いてわざと崩したりしているように見える。学園青春ものなのでそんなに動きのあるほうのアニメではないが、アニメーションとして地味ながらとんでもない技術の高さがうかがえる。どうなってんのあのアニメ。

ひぐらしのなく頃に業

実を言うと解の途中までしか見ていないぶりにひぐらし。羽生のことがわかってればままええやろ…
絵がかわいすぎる。やはり魅音よりやはりレナだな…何もかもがネタバレになるのでな~んもいえね~。沙都子もかわいい。

魔女の旅々

一話完結で垂れ流しで見られて主人公がかわいい。こういうアニメが地球には必要。ニコニコで見るのが面白かった。

無能なナナ

●●ものと見せかけて××ものでした。まあその××としても微妙なんですが…と思ったら女の子たちがかわいいので最後まで見る甲斐あります!!!!これはマジで!!ナナしゃんがかわいい!!!!

ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-
Rhyme Anima

「世界観がクレイジーなのに本人たちは至って真面目系」の超傑作でした。野郎が沢山出てきて男のオタクが腐を警戒するアニメは基本名作なんだよねやっぱ。いーやニコニコで見てよかった。未だにニコニコで見られるものはニコニコで見ている。
俺遊戯王5D's見てないんだけど、監督が同じらしい。シンフォギア二期以降も手掛けている。なるほど!「世界観がクレイジーなのに本人たちは至って真面目系」を作らせたら右に出るものは居ない人だ!!!
幕末Rockを思い出すぜよ!!
楽曲提供がガチ。tofubeatsとかいるしすげえよ。
多くは語らん!!!見ろ!!!!沈め!!!!

ウマ娘 プリティーダービー

1期再放送。毎期アニメをチェックしたりしない友達が絶賛していたような記憶がある。原作がリアルで実在する馬のエピソードなため二次創作ガイドラインが超厳しいのだが、それにしてもキャラがかわいすぎる。サイレンススズカちゃんがかわいすぎる…
競走馬を萌えキャラにするというのはわかる。俺たちはこういうの慣れてるしな。さらにエグゼロスやヒプマイよろしく「セカクレ真面目系」なのだが、俺たちの住んでいる時空とifになるための設定がめちゃくちゃ凝っているのでそれを探すだけでもネタが沢山仕込まれており面白い。学園スポーツ青春ものとしてもノンストップで面白かった。
今は2期をニコニコで見ている。どうもキャラ作りや展開すべてに史実に関する逸話が元ネタとして存在するため、解説コメが非常に多い。一瞬しか映らない小道具なんかもキャラクター=実際の馬達にゆかりのあるものらしい。ええやん!


以上!!!!
なにこんなに時間かけて書いてんねん!!!2021やぞ!2月やぞ!!!!!!
余裕があったら毎期やっていきます。

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