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世界と比べて日本の労働時間は長いのか

海外の国々と比べると、日本の労働時間は長いと言われること多いものの、実際のところ年間休日数には大きな差はありません。

ただ、長時間労働に勤しむ労働者の多さが資料からは窺えます。


年間休日数に大きな差はない

「データブック国際労働比較2022」によると、2020年における日本の年間休日数は138日となっています。

これだけでは多いのか少ないのか判断が難しいため、他の先進各国と比較してみましょう。

同年でもっとも年間休日数が多かったのはドイツで、143日となっています。

そして、次点にイタリアとフランス、日本が138日で並び、イギリスが132日との結果になりました。

このことから、日本は世界の各国と比べて極端に休日が少ないわけではないことが分かります。

ただ、年次有給休暇の数を見ると、世界の先進各国に比べやや少なくなっています。ドイツの年次有給休暇数が30、イタリアとフランスが25、イギリスが20なのに対し、日本は18です。


長時間労働者が多い

「データブック国際労働比較2022」の一人当たり平均年間総実労働時間を見てみましょう。

新型コロナウイルスの感染が拡大する前の2019年を見ると、日本の一人当たり労働時間は1,644時間、アメリカは1,777時間、カナダは1,690時間、イギリスは1,537時間となっています。

データで見ると、一人当たりの平均年間総実労働時間は減少傾向にあります。

また、数字だけを見るとそこまで日本人の労働時間が長いようには見えませんが、この調査には労働時間が短いパートタイムの方も含まれています。それを踏まえると、日本の労働時間が少ないとはいえないでしょう。

もうひとつ、厚生労働省が公表している「過労死等防止対策白書」を見てみましょう。資料の「諸外国における週労働時間が49時間以上の者の割合(令和2年)」では、日本は15%となっています。

アメリカは14.2%、イギリスは11.4%、フランス9.1%、ドイツ5.9%との結果なので、先進各国と比較して日本の週労働時間は多いことが読み取れます。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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