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ポスト・キューバンコンビはこの選手だ!

 貧打が課題だと言われている中日だが、今季のそれ以上の課題は別にあることは確実だ。それはいわゆる「勝利の方程式」だ。ロドリゲス、マルティネスがWBCのキューバ代表に選ばれており、疲労の蓄積が懸念されている。特にロドリゲスは先発としての起用が確実な為、ペナントレースにアジャストできるかが全く以て不明確なのだ。今回は、そんなポスト・キューバコンビを2人あげることとした。

山本拓実はセの平良海馬

 主戦級の救援投手が1枚欠けるとなれば、いの一番に代役として名前が挙がる選手は山本だ。小柄ながら、150キロを超えるスピンのかかったいい球を投げる若武者である。

 おそらく、中日ファンにとっての山本のイメージは制球を乱す場面が多く、勝ちパターンには少し物足りないというものであると思う。実際に、昨季までの彼はそのような状態であり、リリースの際に指先に全体重を乗せるようなフォームで投げる為に乱調や故障が多く見られた。ただ、今季の山本はひと味違うのだ。随分と身体が大きくなり、無理に体重を前に乗せることもなくなっているように見える。それでいて速球のキレにはなんら問題なく、制球は格段に向上しているので素晴らしい。見出し文の通り、西武の平を彷彿とさせる安定したものがあるのだ。今季はホールドポイントを稼ぐような活躍を期待している。

「中継ぎのヒロト」は森博人だ

 「中日のヒロト」と言えばWBC全日本にも選ばれている髙橋宏斗だが、こちらの森博人も地味ではあるもののいい投手である。

 実は、この投手は昨季の中盤から終盤にかけて陰ながらいい成績を収めていた。大差が着いたマウンドがほとんどながら、6月末以降の防御率は圧巻の0.75である。特に何かが変わったということは目に見えないものの、彼には数本の安打を喫しても表情に全くでないという長所がある。相手からすると打っているのに打った気にならないという不思議な感覚となるだろう。この「表情」がこの投手を勝ちパターンの救援で使って欲しい理由だ。

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