球場観戦記4/3ナゴヤドーム篇

 昨日、今年2度目の選評お休みを頂いたので今回は念入りに書いていきたいと思う。中日対広島の3回戦、中日が見事3連勝を達成したので、今回はその試合を球場目線から書いていきたい。

僕にとっての「特等席」で観戦

 野球場の楽しみ方は本当に人それぞれだ。トランペット・マーチに合わせて歌を歌う人はコロナ禍での制限でほとんどいなくなったが、選手に近い内野席でじっと野球に見入る人、野球をつまみにお酒を嗜む人、数人の友人とグループを組み雑談に花を咲かせる人、ひたすらに写真を撮る人と多岐にわたる。そんな中、僕の特等席は外野のいわゆるスタンドである。それもフェンスからは遠ければ遠い方がいいのだ。理由はひとつ、守備のシフトから選手、ベンチの一挙手一投足まで隈無く見ることができる。今日の席はそんな「特等席」だった。

 野球中継とほぼ同じアングルで試合を見ることができた。この写真で注目していただきたいポイントは遊撃手の京田陽太の守備位置である。普段は内野のアンツーカー辺り、セ・リーグの遊撃手でも1番深い位置に守備位置を置いているのだが、打者は足の速い小園海斗という事で内野安打を阻止する為に随分と前に陣取っている。こうした細かなことまでひと目でわかるのがこの席の良さである。この打席、その策が見事に的中し遊ゴロに打ち取ったのだ。セ・リーグでも屈指の守備を誇る京田らしいプロの職人芸だ。

苦難の時代、、サラリーマンが減った中嬉しい発見

 今日の観衆はおよそ23000人と言う数字。コロナ禍であまり人気のない広島戦ということを考えてもとても寂しい数字だ。印象に残ったのは、コロナ禍以前よりもサラリーマンらしきファンが減っていること。自粛自粛と叫ばれる中ではやはり気軽に見に行くことが出来ないのだろう。

 その代わりに目立つようになったのが野球少年の豆ファンだ。ご両親に連れられ、最新式のCD帽子を被りじっと試合にのめり込んでいる姿が印象的であった。コロナ禍による運動不足解消のため、スポーツを習い事にする小学生は増えているのではないか。少年ファンなくして野球復権はありえない。スポーツが多様化していく中で、もう野球一強という時代は来ないだろうが少年ファンが増えることは確実に朗報である。

最後に

 久しぶりにすし詰めの外野席で試合を見たが、やはり楽しいものであった。息詰まる投手戦、テンポも速く緊張感のある試合を見られて満足だ。次回も同じ外野席で巨人戦を観戦するので楽しみである。

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