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【T-Bs】大阪秋の陣、日本シリーズのキーマンは?

 大阪ダービーは阪神南海戦以来、なんと59年振りとのことだ。MLBのニューヨーク・メッツ対ニューヨーク・ヤンキースの決戦がサブウェイ・シリーズならば、阪神オリックスのシリーズはナンバライン・シリーズとでも名付けようか。今回は、そんな今季の総決算の見所について書いていくこととしよう。

「人気のセ、実力のパ」

 古くから、NPBには「人気のセ・リーグ、実力のパ・リーグ」という言葉がある。近年はネット配信が発達したことによってパ・リーグ人気が少しずつ上がってはいるものの、まだまだセ・リーグの方が数段人気である。失礼なことを言うと、京セラドームでの試合も実質阪神の本拠地のようなムードになるのではないか。

 ただ、この状況にオリックスは慣れているはずだ。地元から絶対的な人気を誇るソフトバンクのペイペイドームや、ロッテの千葉マリンスタジアムは凄まじいアウェーの雰囲気だ。この状況で山本由伸を始め、オリックスナインは荒波に揉まれてきたのだ。逆に阪神は、ファンの声援で相手を呑んできたのは言うまでもない。地鳴りのような鳴り物応援を背に、セの投手陣たちを打破してきたことに自信を持っているだろう。「絶対に相手を呑み込む応援VS絶対に応援に飲まれない選手達」という、ほこたて対決になる予感がする。

日本選手権の鍵は「いつもの野球」

 どちらが栄冠を手にするのか。僕はCBC解説者の木俣達彦氏ではないので大胆な予想をすることはできないが、「いつもの野球」をできたチームが1歩上を行くはずだ。当たり前のことではあるが、143試合やってきた形を短期決戦だからといって数試合で

 阪神とオリックスの戦い方は対照的だ。1番から8番、守備位置もガチガチに固定した野球をするのが阪神。1番から8番、そして守備位置までまるで猫の目のようにその時々のメンバーによって代わるのがオリックスだ。そんな両軍は戦術でも好対照。阪神は中日に次ぐ本塁打リーグ5位ながらも、犠打数リーグ2位、盗塁数リーグトップと繋ぐ野球で特典を積み重ねた。オリックスは真逆。犠打数、盗塁数ともにリーグ最下位ながらも、打率、本塁打数リーグトップで大味な攻撃の印象だ。今回のシリーズ、この「普段の戦い方」を崩した方が負けてしまうと予想する。阪神が強硬策に出てアダとなるか、オリックスが目先の1点を取りに繋ぎに行きちぐはぐするかは分からないが、見所はとにかくここである。投手陣は本当に五分五分。オリックスは先発が良く、阪神は救援が素晴らしい。ただ、主力野手のコンディションを見ると、今のところは阪神が一枚上手のような気がする。

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