来年のブレーク候補【横浜篇】

 平成10年以来優勝のない横浜だが、今季は最下位から一気に2位となったので来季は期待できるのではないか。その為には若手の台頭が必要なので、今回も横浜のブレーク候補を投打2人ピックアップすることとしよう。
投手
 これは全ての球団に共通することではあるが、即戦力評価で入団した後に燻っている選手はいつ化けるか分からないもの。従って、来季のブレーク候補には大卒2年目になる三浦銀二を挙げる。彼の良さはやはり体力だ。高校時代には2年秋の全試合を完投し、甲子園でも150球、200球に迫る数字の球数を立て続けに叩き出し、賛否両論を呼んだが「鉄腕」として多くの人を感動させた。その後は法政大学から横浜へ入団。昭和の香りがする彼が背負う背番号30は江川卓氏を彷彿とさせるものがある。

 ただ、今季は防御率を2桁に乗せてしまうという乱調でシーズンを終えた。ただ、これは先発を1度もしなかったからなのではないか。彼はノラリクラリと試合を作っていくタイプの投手であることは高校、大学での投球を見ても明らかなので、やはり先発で起用してこそ真の力を発揮するタイプの選手であると感じる。
野手
 一見、選手層の厚い横浜野手陣ではあるものの、主力の年齢が20代後半から30代中盤なので若返りを視野に入れ始めなければ現在の中日や広島のように低迷してしまう時期に入ってきた。ということで、前述の三浦銀と同じく大卒2年目になる梶原昂希の名前を挙げよう。

 彼は一言で表すと、梶谷隆幸を初めから外野手に専念させたような選手である。まだまだ荒削りなものの、スイングは大リーガーのような迫力満点な素晴らしいものである。「ハマのギータ」という愛称があるようだが、軸足回転でスウェーの少ないフォームなので形を見たらフィラデルフィア・フィリーズの主砲であるハーパーのような打法である。こういったタイプの選手は選球眼の伸び代があるのでとても楽しみである。4番の牧秀吾のように、我慢の起用を続けたら大成するのではないか。
最後に
 マシンガン打線にフレッシュさが加わったら、ヤクルトを脅かす存在となるだろう。

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