セブ島にやってきて1ヶ月と少々。

日本の友人には「大丈夫？」「なんか送ろうか？」などと日々心配されておりますが、「全然大丈夫だし、いまんとこ送ってほしいものはないよ」なんつって元気にやっております。

しかしながら私も人間。「全然平気っす。余裕っす。マジっす」みたいな顔をしていても、そりゃあ悩みは色々とあります。

言語の壁、異国での仕事運びの難しさ、チームとの折り合いなど、挙げればきりがありません。特に仕事はもう、ひたすらパッツンパッツン。業務の多さに猥雑さに、毎日頭がハイテンション。持ってきた頭痛薬もみるみるうちに減ってきております(私は肩こりが頭痛となって出るタイプです)。

ま、でも、そんなことは分かっていたことです。そりゃ大変ですよ。しかしこれは想定の範囲内。これを3か月も続けてりゃ、それなりの感じにはなるだろう、と楽観視しております。

私はストレスには強い方です。いくら「つれー」と思っても、夜は寝るし、ご飯もちゃんと食べるし、おかしなことがあれば笑います。「つれー」と思ってもその時だけで、翌日はケロッとした顔で出勤できるタイプです。

しかし、そんな私をも悩ませる事柄がひとつ……

あぁ、こんなことを書いてもいいのだろうか……。かつては「西川口のドンファン」「所沢のオーランド・ブルーム」などと呼ばれ(呼ばれてない)浮名を流し続けてきた(流してない)私が、こんなカムアウトをするのは大変な抵抗があるんですけど、書くこともないので書いちゃいますね。

おれ実は……こっちに来て、めちゃくちゃ足が臭くなってる。

何なんだろう、これは。セブに来るとそういうことになるもんなの？食べ物？気候？水？なんなの？

この世に生を受けて三十余年、自分の29cm(USサイズで言うと11)の足が臭いとか思ったことあんまりないんですけど、まぁなんか、いまはすごいよ。帰ってくるといつも「うへー」って思う。

私はスメルコントロールには割と気を使う方です。

中年のマナーとでも申しましょうか。特に苦情が寄せられた訳でもないのですが、かばんにはデオドラントシートとリステリンを常に忍ばせ、客先に行く前や人と会う際には必ず使用しておりました。

足に関しては夏場は必ずデオナチュレの足指さらさらクリームを使用し、いつ何時、居酒屋の座敷席に上がるような事態になっても対応できるよう、細心の注意を払っておりました。

こっちに来て足指さらさらクリームを使ってない。それは確かです。でも、日本では使ってない時でも、こんな感じではなかった。

なんて言うのかな。以前の注意は「そんなに汚くない部屋なんだけど、一応掃除はしておく」ぐらいの感覚だったんですけど、今は「そんなに汚くない部屋」ではなく……言わば羅生門！死体が転がり、下人が盗賊になることを決意し、老婆が死体の髪を抜いている。そんな劣悪な環境に陥っているんですよ！おれの！足は！

不思議なものです。匂いだけではなく、足の裏もボロボロになってきています。私の足の裏は本当にキレイだったんですよ。自分のカラダで一番自信のあるパーツは足の裏でした。これはマジで。

水かなぁ。水なのかなぁ。飲めない水でカラダ洗ってる訳ですからね。足の匂いの原因は雑菌の繁殖と言います。いくら足の裏を洗った所で、その後で水気の多い床を踏んでる以上、こういう事態を招くのも理解できます。

食べ物の影響も考えたのですが、カラダはそんなに変わってない気がします。青汁飲んでるし、パイナップル食ってるし、それはあんまり関係ないのかな。どうなんだろう。

ここまで書いていて思ったのですが、「いや、お前は元から割と臭かったよ」と読んでる人に思われてたら滑稽ですね。そんなことを想像すると、ストレスで死にそうになります。いや、死にそうじゃなくて恥ずかしくて死ぬ。ダメ。生きていけない。いっそのこと殺してくれ。

しかしながら、ハウエバー、ここは熱帯。足の臭さがなんだと言うのでしょうか。ここには座敷席もないし、家に人が来ることもない。仮に足が臭かったとしても、家に帰ってきたおれが「うへー」と思うだけ。ただそれだけの話です。

という訳で皆さん、早急にデオナチュレの足指さらさらクリームを送ってください。よろしくお願いいたします。ついでにイブ(頭痛薬)もお願いいたします。