中医学を学んでトクしたなと思うこと
前回は中医学は独学で習得することが厳しいという話をしましたが、そんな中医学を習得することはどんないいことがあるのか?
1つは「全然別の視点がもう一つ得られる」ことだと考えています。
くどいようですが、西洋医学とは異なる理論体系です。同じ現象を別の角度からみることができて、視点が広がることが最大のメリットだと自分は考えています。全く性質の違う引き出しをもう一つ持つことができるのは何か強みをもう一つ持ったように感じませんか?
だからといってどっちが優れているとか、そういう話をするつもりは毛頭なく、別々の視点を持つことで、それぞれが持つ考え方の違いを楽しめるようになればいいかなと思います。どっちかに偏るのではなく、いいとこどりでやれたら一番いいですし。
あとは、「なんとなくやっていた服薬指導や説明に自信を持つことができる」ことです。
このために勉強するわけですから当たりまえですが、自分もあやふやなままやってるより、自信をもてて話ができます。
例えば、吃逆(しゃっくり)に芍薬甘草湯や安中散、呉茱萸湯、半夏厚朴湯、また保険適応のエキス製剤にはありませんが、̪柿蔕湯(していとう)などいろいろな方剤が使われますが、それぞれみなさんはどうやって説明しますか?
全部「しゃっくりを止める漢方薬です。」ではちょっと物足りないし、その方剤がだめで、次回別の方剤が処方されたとき「どう違うんですか?」なんて聞かれた日には冷や汗ものです。そういった患者さんの疑問にも、服用する動機付けとして説得力ある説明をしてあげたい。そういったときに中医学的なことをある程度単純に説明できるスキルも役に立つのかなと。
自分もまだまだ専門でやっているわけではないので、勉強しながら探り探りな部分が多いです。
なんか魅力的だなと感じた方がおられましたら、ぜひ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
また雑感みたいになりましたが、以上です。ありがとうございました。
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