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JAXAの小型月着陸実証機(SLIM)、近月点降下マニューヴァー#1(PDM1)を実施 20日未明に月面着陸へ

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2024年1月18日、小型月着陸実証機(SLIM)について、17日夜に実施した、月面着陸に向けた軌道変更の結
果、予定どおりの軌道に入ったことを確認したと発表した。

 今後、19日深夜に近月点を高度15kmまで落とし、20日0時00分ごろに着陸降下を開始し、同0時20分ごろに月面に着陸する予定となっている。


 SLIMは、月への高精度着陸技術と、軽量な月惑星探査機システムを実現する技術の実証を目指したミッションで、昨年9月7日に、種子島宇宙センターから打ち上げられた。

 打ち上げ後、SLIMはまず地球を周回する楕円軌道に入り、10月1日に月遷移軌道投入に入り、同4日には月をスイングバイして軌道を変えた。そして12月25日に月周回軌道への投入が行われ、月の北極点と南極点を結ぶ、近月点(月に最も近いところ)高度約600km、遠月点(月から最も遠いところ)高度約4000kmの、周期約6.4 時間の楕円軌道に投入された。

 2024年1月10日には、着陸降下準備フェーズへ移行することが決定され、14日17時32分に遠月点降下マニューヴァーを実施し、計画どおり高度約600kmの円軌道に入った。

 そして17日22時18分には、近月点降下マニューヴァー#1(PDM1)が実施され、計画どおり高度約600km×150kmの楕円軌道に投入された。

 今後、19日22時40分ごろに、近月点高度を15kmまで下げる軌道変更を行ったのち、20日0時00分ごろに着陸降下を開始し、同0時20分ごろに月面に着陸する予定となっている。


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