添削杯とは、ヴィンテージ界隈で知らぬものがいない添削さん（@kakikukeko2131）が開催するオンラインのヴィンテージ大会である。参加費として記事を書かないと大変なことになるとの噂があるので、ガッツリ書きたいと思う。

1.添削杯の参加にあたり

　今回のVol.6が初参加なのだが、実はVol.2から関りがある古参勢だったりする。コレクターとして様々なカードを集める際、P9などヴィンテージ主要カードも集めており、プレイするほどではないが資産と知識は持っていた。
そのため、添削杯にも興味は持っており、協力が出来ないかと思っていた。
　幸いにも「未確認スリーブ（@u_sleeve）」と言う同人サプライサークルにて、スリーブやプレイマットを作製していたこともあり、サプライ品を賞品にすれば貰った方は使い道もあり、サークルの宣伝にもなるため賞品提供と言う立場で関わっていた。

　今まで賞品を出す側が参加するのはどんなんだ？と言った気持ちもあったが、「コレクション」して「プレイ」もすれば楽しさ2倍なのでは？と天才のひらめきにより参加を決意した。
　何よりプレイしている人達と話すと、みんなが楽しそうに語るのでより興味が増していたことが一番の理由かもしれない。

2.準備

2-1 デッキ選択

　何が無くてもデッキが無くては大会に参加できない。
初参加なので使いたいデッキをと考えた時に、ヴィンテージ環境で使えるカードが大量に入ったデッキにしようと決めた。
　そんな都合が良いデッキはあるのか？と思いリストを眺めていたら・・・「ティンカーモンキー」という素晴らしいデッキに巡り合った。
パワー9を8枚使い「Time Vault」、「修繕」と言った古の強カードを入れたかと思えば、「敏捷なこそ泥、ラガバン」、「ウルザの物語」など最近の強カードも入れた欲張りセットだ。
　幸いにしてカードは概ね揃っていたのだが、唯一問題があるとすれば、「Time Walk」がPSAの固いケースに封印されていることだったが・・・気が付いたら封印が解かれていた。

2-2 練習

　調べてみると店舗でのヴィンテージ大会が思ったよりも少なく、対面での練習が全く出来ないことが分かった。何か良い方法が無いか？と考えた時に添削杯の賞品関連でお会いしたこともあった tsukimiさん（@tsukimi_dango06）に相談してみることにした。
　すると、他の人も呼び掛けて練習会しませんか？との提案をいただき、結果的に10名以上も集まる練習会となった。おかげで色々なデッキと対戦し、経験と知識が蓄えられた。

　また、ホロウヴァイン相手に苦戦を強いられることが多くサイドについて悩む日々を過ごしていたが、困ったら強い人に相談するのが一番と思い、たちばなさん（@tatibanan711）にアドバイスをいただくことにした。
　結果的にカードの良し悪しを細かく説明いただき無事に決まったのだが、こちらも1点問題が発生した。「The Tabernacle at Pendrell Vale」こと、名前の長い土地の2枚目が欲しくなったこと。実際に入れると安定感が高く、是非にと思ったが1枚しか持っておらず途方に暮れたのだが・・・何故か2枚目を購入していた。

　そして、もう一つサイド以外にアドバイスをいただいていたことが、「墓荒らしやレン＆タックスは最大勢力になる事が予想されます。」と環境を読んでの一言だった。「溜め込み屋のアウフ」が辛いこともあり、「稲妻」をサイドに入れるなど一応の準備をした。
　後々に、このアドバイスの読みの凄さを実感することになる。

　デッキについては、何度か回して黒マナが安定して出ない点に問題を感じた結果、安定感を高めるために黒を抜き赤青にすることを決定。最終的に下記のリストとなった。当初のヴィンテージらしいカードを大量に入れたデッキとなった。

[土地]
1 《山/Mountain》
2 《島/Island》
1 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
2 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《汚染された三角州/Polluted Delta》
4 《ウルザの物語/Urza's Saga》
4 《Volcanic Island》

[クリーチャー]
4 《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer》
1 《鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind》

[スペル]
1 《精神的つまづき/Mental Misstep》
1 《渦まく知識/Brainstorm》
1 《神秘の教示者/Mystical Tutor》
1 《Ancestral Recall》
1 《稲妻/Lightning Bolt》
2 《紅蓮破/Pyroblast》
2 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1 《削剥/Abrade 》
1 《否定の力/Force of Negation》
4 《意志の力/Force of Will》
1 《時を越えた探索/Dig Through Time》
1 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
1 《思案/Ponder》
1 《Time Walk》
1 《修繕/Tinker》
1 《宝船の巡航/Treasure Cruise》
1 《力ずく/By Force》
1 《Mox Ruby》
1 《Mox Jet》
1 《Mox Emerald》
1 《Mox Ruby 》
1 《Mox Sapphire》
1 《Black Lotus》
1 《魔力の墓所/Mana Crypt》
1 《真髄の針/Pithing Needle》
1 《多用途の鍵/Manifold Key》
1 《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
1 《太陽の指輪/Sol Ring》
1 《Time Vault》
1 《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》
1 《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》
2 《ダク・フェイデン/Dack Fayden》

[サイドボード]
2 《The Tabernacle at Pendrell Vale》
2 《外科的摘出/Surgical Extraction》
2 《稲妻/Lightning Bolt》
2 《水流破/Hydroblast》
1 《力ずく/By Force》
2 《高山の月/Alpine Moon》
1 《真髄の針/Pithing Needle》
3 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》

2-3 追加の協賛

　未確認スリーブとして協賛をしていると書いたが、個人的にお世話になっているカードジム石神井公園駅前店（@cardgym）にイベントの事を話したところ、お店とMTG担当の方からプロモなど出しますよ！と嬉しい一言を頂けたので、ヴィンテージで使えそうなカードと少し珍しいカードを賞品にしていただくこととなった。

2-4 チーム未確認

　せっかく参加するなら未確認スリーブの名を更に広めようと、友達のおっしーさん（oshinuko）を誘う。GP2日目参加など歴戦の猛者であり、今回もベスト8を目標に一緒に頑張ることに。
　この度は、付き合っていただき本当にありがとうございました。楽しんでいただけたようで何よりです。
　
　今回はお互い練習時間も短くベスト8には遠い結果となったので、次回こそは狙いたい。ちなみに、チーム未確認に入るとスリーブなど支給されますが・・・興味ある人参加しませんか？

3.大会当日

R1　Dredge　××
G1　後手
お互いにダブルマリガンからスタート。
相手は、Bazaar of Baghdadからのスタートし順調に墓地を肥やし殴られる。
G2　先手
墓堀の檻を1ターン目に置くも、お互いに決定打が無くドローが続く。
活性の力2回目を防げず、イチョリッドが複数走ってきて止められず。

R2　墓荒らし　××
G1　後手
ウルザの物語トークンで順調に攻めるかと思いきや、オーコに滅茶苦茶にされる。
G2　先手
ラガバンにTime Walkを盗まれる⇒相手のTime Walkと3連続ターンを決められる。

R3　墓荒らし　○○
G1　後手
ウルザの物語トークンが複数並び殴りきる。
G2　後手
今回はこちらのラガバンが仕事をし、殴りくる。

R4　墓荒らし　××
G1　先手
走り書きのメモも残っていないが、確か死儀礼にマウントとられ負け。
G2　先手
再びラガバンにTime Walkを盗まれあっさり負ける。

R5　？？？　××
G1　後手
G2　先手
2戦ともメモが残っていなかったが、発明の領事、パディームでアド稼がれたり、ダク・フェイデンで物語トークンを奪われたり、鋼の風のスフィンクスの前に何もできず負け。

4.次回に向けて

　結果として1-4と誇れはしないものの、楽しめたので満足。
　不満は、ホロウヴァインに当たらなかったこと！タバナクルさんはサイドでぐっすりと活躍の場が無く、墓荒らしが多いと聞いていたが3戦連続は予想外。もっと練習する機会があればと非常に悔やまれる。
　また、キープ基準や攻めるタイミングなどまだまだ経験値が少なく、悔やまれる場面が多々あったので、次回に向けた課題は山積み。
　MTGにココまで熱くなったのも何年かぶりなので熱を絶やさず続けたい。
　次回の添削杯まで時間はまだまだあるので、知識も技術も高め今度はもっと良い成績を。

　ところで「上天の閃光」にワンチャンないですか？