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【今日のバッハのカンタータは?】 2023/12/27(水) クリスマス3日目

"WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2023年12月27日 の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンクの追加や関連動画の紹介をしている以外は,ほぼ直訳です。

クリスマスの華やかな毎日の疲れを癒すのにぴったりなのが、ライプツィヒの聖日でもあるクリスマス第3日のためにバッハが作曲したカンタータだ。

「見よ,いかなる愛を父はわれらに示されたるか」("Sehet, welch eine Liebe hat uns der Vater erzeiget") BWV 64は、福音書記者ヨハネの祝日でもあるこの日のために、1723年にライプツィヒで作曲された。

「われ汝のうちにありて喜び」("Ich freue mich in dir") BWV 133 は、翌1724年にライプツィヒで作曲されたもので、コラール・カンタータ・サイクル(訳注)中の一曲だ。

  • 訳注(コラール・カンタータ・サイクル): バッハが1724年のTrinity(聖霊降臨の日(Pentecostes)の後の初めの日曜日,6月上旬)から年間を通して作った教会カンタータの1サイクル

「我がイエスは来ませり」("Süßer Trost, mein Jesus kömmt"), BWV 151 は 1725年の作品。このカンタータは、最初の4曲はソリストのための曲で、合唱は最後の曲だけ歌えば良い。バッハは、トーマス教会少年合唱団の少年たちのために、祝祭日の3日目のカンタータではよくこのようなことをした。

「天は神の栄光を語る」("Herrscher des Himmels, erhöre das Lallen"), BWV 248はクリスマス・オラトリオの第3曲で、羊飼いたちの礼拝を描いたカンタータだ。この壮大なオラトリオの第4カンタータはもう少し我慢してね。それは元旦のお楽しみ。

見出しの絵画について

「羊飼いたちの礼拝」は、クリスマス・オラトリオの第三カンタータに描かれる場面だ。そこで、ルーベンスやヴァン・ダイクと同時代に活躍した、私の故郷アントワープの画家 Jacob Jordaens (ヤコブ・ヨルダーンス,1593-1678)の礼拝の絵を紹介できることを光栄に思う。この絵は、1794年に当時私の国を占領していたフランス軍によって強奪されて以来、グルノーブルの美術館に飾られている。彼らが奪った少なくとも173点の優れた芸術作品のひとつだ。

Cantatas

  • Sehet, welch eine Liebe hat uns der Vater erzeiget, BWV 64
    (first performance 27 December 1723, Leipzig period)

  • Ich freue mich in dir, BWV 133
    (first performance 27 December 1724, Leipzig period)

  • Süßer Trost, mein Jesus kömmt, BWV 151
    (first performance 27 December 1725, Leipzig period)

  • Herrscher des Himmels, erhöre das Lallen, BWV 248
    (first performance 27 December 1734 - Christmas Oratorio Part III, Leipzig period)

Extra information

The Netherlands Bach Society website has more information and a performance of BWV 151:
https://bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-151/

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