ゴッシーが行くvol.29《スヴェトラーノフのブラームスの3番》


先日ベルリン フィルが
S.ラトルと
ブラームスの3番Symを やっている映像をUチューブで見た

流石だったが

S.ラトルは 暴風雨の中
パニックで
アタマがオカシクなった奴が


あっちに逃げろ! いや
こっちだ!
と 出鱈目な指示を出している
変なオヤジに見えた

あの現場に居たらさぞ怖いだろうなと思ったが
私の経験でも3番の1楽章は
上手く行った覚えがほとんど無い
たった1回を除いては

その1回がスヴェトラーノフ
(覚えにくい名前なので私はソヴィエトラーノフと覚えた)


確かN響に始めて登場した
年だったと思うが

久しぶりのブラームスの3番なので
緊張して初日の練習に出て行くと

いつもの
パニックになる1楽章ではなく  
まるでモーツァルトの音楽!

あっさりと通ってしまい
練習は午前中で終わってしまった

信じられなかった

スヴェトラーノフは指揮棒を持たずに
チカラの抜けた手で
淡々と指揮するだけで
あの音楽が出現する

何回か止めて指示をするが
譜面に書いていないような
特別な指示ではなく

ここは新しいフレーズなので
隙間を空けてください

とか

ここはピアノなのでピアノで

とか

指揮者は自分のアタマの中に無い音が出て来た時
その理由を理解して
解決策を指示する事で

問題は解決して
本来の音楽が実現する

これが指揮者の音楽家としての
役割なのだと思う

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