ゴッシーが行くvol.33《プラスティックプリーズ》

指揮者名言集その11
C.デュトア
《プラスティック  プリーズ》

炎の形や樹木の枝などの自然のものではなく

プラスティックで作った
自然界では考えられない造形物のようにカッコ良くやってもらいたい
の意味



ストラビンスキ
プロコフィエフ
オネゲル や ヒンデミット
など デュトアの得意な
20世紀の作曲家の作品の時
よく言っていた。




ある時私が眼鏡の縁が黄色の派手な
老眼鏡を使っていたら
デュトアが
その眼鏡良いね何処にあった?
オ モ テ サン ドゥ ?
と聞いてきた

デュトアは不良で



事務所の女の子の話し

毎回
招待券を受け付けに頼むと言われて
どんな人が来るかと思っていると
トんでもないケバい女の子達が
来るんですよー
渋谷とか表参道で女の子に声かけてるみたい



当時はパワハラで
最近はセクハラで訴えてられて
だいぶ凹んでいるようだが


20年前もN響で練習の時
舌打ちをしながら

ハードスタッフ! 

つまり 

ちぇ!
このメンツじゃやってられないよ!

を連発していて

まぁ当事者には聞こえない程度の
呟きだったが
近くにいる弦楽器のプレイヤーには
良く聞こえていて

かと言ってコバケンのように
へり下り過ぎるのもどうかと思うし
指揮者は立ち位置が難しい

理想は皆んなからファーストネームで
呼ばれるような仲間意識を持たれて

かつ芸術家として尊敬されるような
指揮者が良いのだろうが 

大概は
高圧的なタイプと 
ペコペコしすぎに分かれる



私が共演した指揮者の中では
ノイマンとハーディングが
良い感じだなと思った


v. ノイマンはN響に来ると
立派な指揮者用の椅子を嫌って
小さな折りたたみ椅子に座って指揮をしていた


演出もあるのだろうが、指揮者として
偉そうにしたくない
皆さんと一緒に愛情表現がしたい
という思いが感じられて
人気抜群だった 




D.ハーディングは新日本フィルで
何回か共演していて
イギリス人は言い方がキツイので
嫌われてもいたが
私は素晴らしい指揮者だと思っていた



彼が練習の初日、ハイ エブリボディ
コンニチハ(日本語で)と言うと
団員が大きな声でこんにちはと返す
良いねー
パリ管でもベルリンフィルでも
挨拶にノーリアクションなのに
此処だと皆んなが返事してくれる
嬉しいよ

と言って練習が始まっていた


映像でしか知らないが最高なのは

クーベリックだと思う
皆んなから親しみを込めて
ラファエル!と叫ばれていたらしい




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