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第4章【1】 暗黒の2年生、学べや学べ

第3章の1年生の時のことばかり書いていると、書いている本人が飽きてきたので、今日はフライングして、2年生へ(第三章の続きはまた書きます)。

2年生になり、また張り切って、春がやってきた。2年生になり、オーケストラは、2年生、3年生、4年生の3学年が一緒に演奏することになり、それまでの、1年生の時のように、1年生だけ、というわけでなく、さらに、演奏する曲も数段難しくなる、ということで、ことあるごとに、みんなそれを心配していた(と言っても、一番心配なのが私であった)

さて、2年生では、私の年間目標は、当初、

1)オーケストラ♪他人に迷惑かけない音を出す!!

2)チェロの実技♪1年次より実技試験で高い点とる!!

3)できるだけ多く授業とる

4)他のコースの授業もたくさん聴講する

であった。なぜ、4)の、聴講?かというと、うちの大学は、他の音大と違って、結構、聴講に自由がきいたので、担当の先生がいいとおっしゃってくださったら、単位はもらえないけれど、教室で授業を受けることができた。

高い授業料を払ってるし、それに、うちの大学は、ジャズコース、ロック&ポップスコース、音響デザインコース、などいろんなコースがあり、それぞれにすごい先生方がいらして、これはもう聴講しないと損!だったのである。

では、2年生で何を聴講したかというと、一番頑張ったのが、ジャズコースの科目である、香取良彦先生(当時)のジャズハーモニーの授業と、やはりジャズコースの、道下和彦先生のHow to compose/ How to improvise? という授業だった。

どっちも聴講だったけれど、香取先生なんかは、『聴講でもきちんと毎回出席、試験も受けてもらいます』とおっしゃり、私は1年間、かなり頑張って勉強した。

モードのスケールの実技テストがあると、電車の中でスケールの鍵盤シュミレーションをしてみたり、私にとっては、まったく不思議の国であったジャズの、まだまだほんの一部だけれど、覗かせてくれた、ジャズコースの香取先生、道下先生には大感謝なのだった。

あと、授業を一緒に受けた、ジャズコースの学生は、本当にみんな優秀で、18歳なんかで、よくそんなにいろんな音楽聴いてきたね、って感じだった。私が18歳の頃なんて、田舎の何も知らない学生だったのに、、、彼らと授業をうけるのは本当に刺激があり、楽しかった。ジャズギター、ジャズトランペット、ジャズサックス、ジャズドラム、ジャズピアノ、、、、みんな自由でいいなーと思って見ていた。

卒業後、今になって、ジャズピアノをやりたくなり、習い始めて少し経った。大学で学んだことは、一生、少しずつ深めて行くんだなーと、しみじみ思ったりしている。

チェロで大学院への進学を目指しています。 面白かったら、どうぞ宜しくお願い致します!!有難うございます!!