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Anime Japan2023での出会いと再会(by 上井草太郎)

3月25、26日の「アニメジャパン2023」パブリックデイが終わりました。

実演に見入る来場客の方々

セル画ラボで現在修行中の、まいさんが会場スタッフとして参加したのですが、多くのお客様との出会いがあったそうです。その中から少しご紹介します。

大御所の話に聞き入る、GOZ氏(会場にいらしてくれました)
神村幸子氏のオリジナルイラストからの起こされたセル画の技法についてのレクチャー

一人の女性は、学生時代にアニメーションクラブに所属されていて、放課後は毎日セル画の制作をされていたそうです。就職活動ではアニメの仕上げ会社を希望されたそうですが「これからはデジタルになるのでセル画はなくなります」と言われ、この道に進むのはあきらめたのだそうです。
それが、まさかこんなところでセル画の本物の実演を見ることが出来て驚いた、デジタルのアニメも好きなんだけど、いまいちセル画のように入り込めない、こんな話を人としたことがなかったのでとても嬉しかった、とのことでした。

今回、特に「海モモ」がカワイイと評判でした

もう一人の女性は渋谷PARCOの時は予定が合わず、今回やっと見ることが出来たとのことでした。その方は子供の頃からアニメファンで、セル画に馴染みがあったのですが、もうとっくにセル画は無くなったものだと思っていたそうです。まいさんが「自分は今まさに修行中です」というと、「それはすごい、絶やさないでくださいね」と言ってくれたそうです。

タツノコプロさんが展示された、「シュラト」のセル画

ある男性の方は、タツノコプロさんのブースで展示されていた「シュラト」のセル画に興味を持ち、セル画ラボのブースに寄ってくれたそうです(たまたまですが、塗り実演を担当された甲斐けいこさんは「シュラト」のお仕事もされていたとのことで、偶然が引き寄せあってるなぁと思いました)。

肩を寄合う絵の具たちに見守られながら

私も数年ぶり、中には数十年ぶりにお会い出来た方達との再会に、同窓会のようなイベントだったなぁと感慨深い、濃密な2日間でした。

上井草太郎

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