見出し画像

新人の皆さん 入社おめでとうございます(by 上井草太郎)

新年度スタートですね。
4月1日に入社式というところは多いと思います。
私も29年前の4月1日、リクルートスーツ(だったと思います)を着て、このアニメタウンに来たのでした。よく覚えてるのは、その日は金曜日で、翌日は土曜でお休みだったのですが、土曜の朝、NiftyServe(パソコン通信)に1通のメールが届いていました。当時、Niftyには「アニメ制作フォーラム」というコミュニティがあり、そこに参加しているみなさんはアニメ業界人であり、名前はネットでは公表していないけどOFF会に参加してるのでお互いどの会社の誰なのかは知っている、という感じでした。私はまだ学生でしたが、「今回、〇〇に入社することが決まりました」と、今思えば、入社前によくそんなこと書いたな、ということを書き、しかも本名だったので、「上井さんは〇〇に入ったのね」と皆さん知っている、という感じでした。で、その中のある方が「上井さん、今日、井の頭公園で△△△(有名制作会社)のお花見があるけど来ませんか」というメールをくれたのです。その方は後に大変有名な作品の作画監督をすることになるのでした。
そして、そのお花見での出会いー。
この日を境に、ただの学生だった私の人生が動き出したのを今でもよく覚えています。

この辺りはいつかまたお話しします。

さて、今日のアニメタウンは汗ばむような陽気に、あちこちで桜の花びらが舞っていました。
今回はAnimeJapan2023でお披露目した、神村幸子さんのオリジナルイラストから起こされたセル画がビッグサイトから戻って来ました。スタジオの人たちがまだ見れていなかったので、今度はスタジオでのお披露目となったわけです。

昔懐かしい、多段の棚でセルが乾くのを待ちます
(作画机を改造した)仕上げ机が並ぶ

今年の新人さんたちが30年経つ頃には、日本のアニメ業界はどうなってるでしょうか。
今、こうして私たちが取り組んでいることが、若い人たちの将来に貢献できることを信じて、今日もせっせと色を塗ります。

上井草太郎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?