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父の日は母の日

いったいなんのこっちゃ? と思いますが、私にとって「父の日」は「母の日」なのです。

(アイキャッチ画像作ってから気づいたけど正確には母の日ではないんだよな。。。)

なんでそんなごちゃごちゃしたことが起こっているのか、お話します。


1本の電話から

父の日に、私の母から電話がかかってきて親子の会話をしたので父の日のことを書きたいと思います。ちょっと長いです。


私の人生で父親がいた期間はほんのわずかです。26年のうち、多分合計5年くらいだと思います。
自分の血が繋がった父親が3年くらい、弟の父がいたのが、2年くらいです。小学校5年生以来、私には父親がいない生活を送っています。
毎年父の日になると、思い出すのは決まって母の言葉です。
「うちにはお父さんがいないの。私がお父さんなんだよ。」


大人になってからよくこの言葉を思い出すようになりました。若くして私を生んだ母は、がむしゃらに働いてきてくれました。
生命保険会社に入って、勉強が嫌いと言っていたのに金融の勉強をして、毎日営業して、接待をして、部下の育成、
今では一支部の支部長、全国の支部長の中から表彰されるくらいの支部長になっています。
母も20代をすぎて衰えを感じつつ、それから、息子(私の弟)の成長も目にして余計に自分は男性ではないと感じるようになったのか、
(いずれも推測ですが)上記のような言葉はその時期以来聞いていない気がします。
・・・とここまで考えて、私が次に考えることも決まっているんです。「父の日のプレゼント考える必要なくてよかったな。笑」
です。
ここまでセットで考えて、母が言ったセリフは脳内から消えて、私にとっての父の日が終わります。



オチはありません。

今でも時々父親の存在について考えますが、父親はいればいいと思いますし、とはいえ喧嘩をしたら嫌になるのかもしれないし、父親がいなくてよかったのかも? と思うこと(はあんまりないか。)・・・なんてことはたらればでしかありません。そもそも父親である前に母のパートナーでもありますし。


父の日を一つの記念日とするなら、毎年毎年やってくるこの日は相手がいないのに記念日だけやってくるので、ちょっと変な感じがします。嫌な気持ちは全くしないのですが、ただ、私には父の日を使うべき本来の相手がいないというだけです。


せっかく毎年ある記念日なのにちょっともったいない気もしています。でも、もしかしたら、今日の母との親子の電話は母が父の日を気にしてくれたのかもしれません。そう考えると父の日は私にとって特別な日になるかもしれません。来年またもし電話がかかってきたら、まだ気にしてたの?って聞いてみようかな。そんなわけで、私は1年に1度のなんだか不思議な1日を過ごしているのです。


追記:
この電話があったのは今ではほんとに用事があって私が勘ぐりすぎただけだったらしいwww

ま、私の母はそんな母です。


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