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Boston Celtics 〜20〜21Season〜

昨年ECFに出場し、テイタムとのルーキー契約が
最終年のBOSは私の中では未来の資産を少し
使ってでも勝ちに行くべきと考えていた
シーズンですが結果は東7位・勝率50%(36/36)の
散々な結果でした。
ではなぜこんな結果になってしまったのでしょうか。
怪我とコロナ関係のせいにするのは簡単なので、
他の面で振り返ってみましょう。

〜振り返りのための振り返り〜

今季の失敗を語るには、まずオフシーズンでの失敗を
理解する必要があります。
ではなぜオフシーズンに失敗したのかを知る為に
BOSの19〜20を軽く知っておく必要があります。
下記URLでかなり詳しく解説されてます。

https://www.youtube.com/watch?v=OveaJByLmZs&t=12s

"5アウト"
"エリートなハンドラーが複数人必要なシステム"

と覚えておいてください。今年のBOSの問題点で
触れるのはこれくらいです。

では19〜20・20〜21間のオフについてです。
BOSはECFでMIAが誇る2-3Zoneに対しての明確な
回答札を出せず敗退してしまいます。
POから必要だと分かったのが
"ベンチスコアリング"
"バムなどに対抗できる高さのあるビッグマン"
でした。
その問題点改善の為オフシーズンへ進みます。

BOSは2020ドラフトで1巡目指名権を3本
持っていたのでそれを活用した
トレードアップ・トレードが考えられていました。
この時点では指名権3本を自分たちで使うという
構想ははっきり言って無かったと思います。
ですが結果は30位指名権をMemにトレードして
それ以外の指名権は自分たちで使用、
つまりドラフトにおけるトレードでは失敗しました。
その結果若い選手が多かったロスターにまた若手が
加わります。(悪い事ばかりじゃありません)
・アーロンニースミス
 今ドラフトで一番と言われてるシューターで
 Defも良い評価を受けてました。
・ペイトンプリチャード
 オレゴン大の4年生PGで広いシュートレンジと
 強心臓が魅力でした。(多分)
(ドラフト時は全然注目してませんでした。
               ホントすいません。)

ドラフトも終わって束の間かと思いきや
次はまさかのヘイワードのPOの破棄です。
ヘイワードはその時30M以上の契約が残っており
PO破棄の可能性は完全に無いと思ってました。
このままではヘイワードにタダで出ていかれてしまう
ということでS&Tを画策します。
当初INDとのトレードで
マイルズターナー・ダグマグダーモットの獲得を
狙いますがトレードは成立ならず…
その隙に4年120MのオファーをしたCHAに
横取りされてしまい最終的には歴史上最大の28Mの
トレードエクセプションを手に入れて終結です。

FAに移ります。
FAで狙ってた選手は忘れましたが結果としては
ジェフティーグ・トリスタントンプソンと
サインしました。
ベンチスコアリングのティーグと
力強いゴール下に定評のあるトンプソン
個人的には悪くないサインだったと思ってました。
そして最終ロスターが

G:ケンバウォーカー・マーカススマート
 ペイトンプリチャード・ジェフティーグ・
 カーセンエドワーズ・トレモントウォーターズ
 ジャボンテグリーン
F:ジェイソンテイタム・ジェイレンブラウン
 ロミオラングフォード・アーロンニスミス
 シェミオジェレイ
C:ダニエルタイス・トリスタントンプソン
 ロバートウィリアムスⅢ・グラントウィリアムス
 タコフォール
でした。
あれっ案外バランス良い?そう思ってしまいますが
以下の点を考慮してロスターを見ると
大きく評価が変わります
・G陣はスマート以外サイズの都合上SGでの
 起用がしづらいため、同時起用が厳しい
・正SFの控えがいない
・控えFで個人アタックできる人がいない(スターター  
 の戦術再現ができない)
・攻め手として良いオプションになれるのが
 テイタム・ブラウン・ケンバのみ
以上のことを考慮すると、層の薄いチームになります。

シーズン振り返り

今シーズンはオフでの手術からのリハビリの影響で
ケンバ・ロミオ無しでスタートします。
この時点でただでさえ少ない起点となれる・Defで万能性のある選手がさらに減ります。
そんな極薄ロスターでどんなことになってしまうんでしょう.....

最初の10試合:7勝-3敗 

ケンバが不在のためスマート・ブラウン・テイタム・タイス・トリスタンの2Bigで試合に臨んでいきました。ですがシステムは去年と変えてないBOS。エリートなハンドラー2人のみでの去年のシステムの再現には無理があり、明らかに去年と比べてテイタムやブラウンはやりずらそうでした。何よりも問題だったのがタイスとトリスタンの2Big。Defではローテがうまく回らず、OFFはトリスタンがシステムに慣れてないことからうまく回らずリム周りのスペースをつぶしてしまうことになり、OFFは正直言って上手く回っているようには思えませんでした。それなのになぜ7-3のいい成績だったのか...単にテイタムとブラウンがすごかったからです。このころのブラウンなんてドリブルからのミドルが70%台でKDも失神レベルで決めていました。

ですがMIA戦後BOSから大量のHealth&Safety&Protocol(以降HSP)が出てしまい、ここでテイタムのコロナ感染が起こってしまいます。大量の選手の離脱が起こり、そうした離脱の負担は残りのメンバーが背負うことになります。テイタム・ケンバがいない以上ブラウンはまさしくすべてをやらなければならなくなりました。BOSのシーズンが狂い始めたのはここからかもしれません。以降ブラウンはテイタム復帰までかなりの負荷でプレーします。

1月中旬ついにケンバが復帰しますが、Min制限・BtoBの2日目は休養という強い縛りがある中での復帰でした。復帰後のケンバは去年のRSのようなキレはなく、明らかにプレーの質がダウンしてしまっていました。テイタムもコロナから復帰を果たしますがコロナ後遺症によりシーズン序盤のような安定感はなく、不安定なコンディションでの戦いが続きます。1月のLAL戦にスマートもけがをしてしまいます。

まぁこっからTDLまではDefが悪く、OFFはテイタム・ブラウンの個人技ばっかりのかなりひどいことになっていました。(雑ですいません)2~3月ごろから度々ブラウンの小さな故障が積み重なっていき、過重負担のツケが回ってき始めます。

TDLでの動き

BOSに来てからスランプといえる程に不調だったティーグに2巡目2枚でエヴァンフォーニエを獲得します(TPE使用)。ロスター整理のためジャボンテ・タイスを放出し、ルークコーネット・モリッツワグナー(解雇)を獲得します。ワグナー解雇の枠にジャバリパーカーが入ります。フォーニエはハンドルも任せられるシューター型スコアラーとして二人の横に置く選手としては理想的な選手で獲得は正解だと思います。

TDL後BOSはロバートウィリアムスⅢ(以降遅刻とします)をスタメンCとして起用し始め、1Bigで様々な選手が攻めるやっとBOSらしいバスケを今シーズン初めて見られた気がしました。ですがここでも怪我とHSPに邪魔されます。フォーニエがHSP・遅刻が怪我によりBOSの良い雰囲気は断ち切られます。

こんな絶望的な状況下で一筋の光が現れます。それは今年ドラフトしたアーロン二スミスの適応です。シーズン序盤Defでのミスと入らないシュートから完全にローテから外れてしまいます。ですが4月29日のホーネッツ戦から一気に頭角を現します。Def面・ハッスル面での奮起によりスティーブンスからの信頼を勝ち取ります。次戦のSAS戦でも32点差カムバックの立役者の一人です。

ですがチームとしては良いとは言えない状況でPIに入っていきます。ここでブラウンが手首のシーズンエンドの怪我が発覚してブラウンの今シーズンは一足先に終わりを迎えます。

PI・POでは皆さんご存知の通り50点試合でWASを退け、POに進出しますが相手は悪魔のBIG3を擁するBKN。多くのメディアでスイープ予想がされる中、テイタムの獅子奮迅の50点パフォーマンスで1勝をもぎ取るも、4-1で敗退します。Game3は相手の弱点を徹底的に狙うしっかりとした戦略の下にあるOFFが展開され非常に良かったです。

甘い目線のファン視点で今シーズンは怪我とHSPさえなければという総括ですがそれじゃあ、悔しいってだけで終わるので色々考えます。

ブラッドスティーブンス

今年はメンバーがそろわない・チームトレーニングができてないといった言い訳できる要素はありましたが、それらの要素を考慮しても今年のスティーブンスは個人的には赤点です。特に

・去年ボコボコにされたゾーンへの回答がない!

・OFFがテイタム・ブラウンばっかで単調!

・とんでも采配があった 例)練度0のゾーン(2Big)を高確率で       3を決めるLACに対して3の爆撃をくらう、明らかにボコボコにされたラインナップと同じラインナップを同試合中にして見事にボコボコされる

上記のようなことがシーズンを通じて起こり、正直見ていてストレスがたまる程でした。

今年はずっとFire Bradのツイートがあったなぁ...


ロスター

テイタムもブラウンも休むことが許されないような控えFのいないロスターでした。ちびっこガードもとにかく多く、身長面での問題から柔軟なラインナップを敷くことはできませんでした。Def面・OFF面で彼らに頼りっきりのロスターでJaysのどちらかが過重負担で怪我することは案外予見できることだったのかもしれません。Jaysの負担を減らす・相性の良い選手を配置できなかったのでロスター編成も失敗でした。オフで成績が決まるというのはあってますね。

多分オフ考察も書きます。(HC決まってないんでなんとも言えないけど......)

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