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できる人ができることをできる範囲で

「できる人ができることをできる範囲で、ムリなく楽しめばいいですよ」
という言葉って、なにかしらのグループ活動や組織に所属するときの初めによく言われる言葉だけど、現実的にそれがほんとうに守られることって稀だな、と思う。

特にまじめな組織や集まりだと(女性が多い場合特に)、最初はゆるゆるやっていたのに、いつの間にか周囲の期待や他者の気持ち、そして上からの意見を真に受けて、気がつけばやりたい気持ち以上にゴールが先に用意されていて、抜けるに抜けられないガンジカラメな状態になってる…ということが往々にして起こる。

いや、むしろほとんどの場合、こうなるのがお決まりのパターンと言ってもいいかもしれない。

「あの人大変かもしれないから、わたしがやってあげようかな」

「あの人にこう言われたから、やるしかないかな」

「あの人にこれ聞かれたから、答えなきゃな」

「みんな集まってるから、わたしも行かなきゃ悪いかな」

「みんなだってやってるから、わたしもやらなきゃな」

そんな一見些細なことが重なって、気がついたら1日中多方面との膨大なラインのやり取りや資料作りに翻弄して、自分のやりたいことがなにひとつできなかった。そんなことが、ごくふつうに、当たり前のことかのように起こりうるのが、集団のこわいところだなといつも思う。

だって、周りの目が気になるもんね。
だって、評価されたいと思うもんね。
だって、自分の存在を認めてもらいたいもんね。

わたしだってそう。そうやって、いつでも自分のなかの承認欲求がうずくけど。


あなたが持っている素晴らしいチカラは、そんな小さな場所じゃなくて、あなたがほんとうに発揮するべき場所で発揮すればいいのだよ。そういう場所が、必ずあるよ。

そこに存在しているだけで100点満点のあなたが、そこでなにをしてもしなくても、その価値が減点されることなんてないんだよ。

だから、そんなときに肝心なのは、“みんな”が悪いわけじゃなくて、“わたし”がその状況に気づいて、いちはやくサラッと、「イチ抜けたー」とできることだと思う。そして、その行動に救われる人がきっといると思う。

「できる人ができることをできる範囲で。」
その原則を守ろうよ。
守っていいんだよ。

いちど「やる」と言ったことを、「やっぱりできない」って手放すのって、すごく勇気がいるかもしれないけど

無責任だと思われようが、やる気がないやつだと思われようが、自分の心を守るほうがずっと大事。

あたなはそこに存在しているだけですでに素晴らしいし、すでに誰かの助けになっているから。

ほんとうにやりたいこと以外は、鼻くそほじりながら傍観するくらいの気持ちでいいのだ。












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