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はじめましてCenterです(開業までの経緯①)

はじめまして、2022年8月より栃木県鹿沼市にオープンしたCenterと申します。Centerは「明日が少し楽しくなる」をコンセプトとしたアーティストが運営するオルタナティヴ・スペースで、1階に多目的スペース、2階に宿泊施設を併設しています。

神奈川県出身でサウンドアーティストの河野円(こうのまどか)と、栃木県出身で映像作家の田巻真寛(たまきしんかん)が実験映画・実験音楽・サウンドアートを軸とした表現活動の拠点として始めました。

別の言い方をすると、東京で会社員をしながらアーティスト活動をしていた共働き夫婦が脱サラしてUターン起業しました。…身も蓋もない言い方ですが、こっちの方が引っかかる人が多い気もします。

これまでCenterとしてはTwitterやInsgtagramを主に情報を発信してきましたが、どちらも一過性のもので文字数制限もあるため、もっとCenterや鹿沼・栃木にまつわるあれこれをきちんと文字で残しておきたい、ゆくゆくはオウンドメディア的な位置付けで国内外のスペースや表現活動についても情報発信していけたらという思惑もあり、眠らせていたnoteアカウントを復活させることにしました。主にセンター長の河野による不定期更新となりますが、どうぞお付き合いください。

Centerを始めるまで

色々な要因が重なっての脱サラ・移住ですが、強いて言えば大きく3つのポイントがありました。

  1. 生活の変化

  2. サラリーマン、あと30年(無理かも)

  3. コロナ禍

1.生活の変化

第一子が産まれたのを機に、近所(東京23区)で居住物件をリサーチしてみましたが、なかなかの絶望的な金額!ローンを組めば一生共働きのサラリーマン生活確定か…と頭がクラクラしました。

また、出産・育児を経て今まで好きだったことを諦めることが多くなりました。夜の開催が多いライブ会場やクラブ、静かに鑑賞する美術館、映画館、劇場など、極端に足を運ぶ機会が減りました。(池袋の東京芸術劇場は託児サービスがあったので神でした)

そして、もともと河野はオーストラリアでの滞在歴もあったり、田巻はバックパッカーで旅が大好きでしたが、乳幼児を連れての旅はハードルが高く、旅行もなかなか出来ずにいました

2.サラリーマン、あと30年(無理かも)

30歳を過ぎてから、あと30年以上会社員やらなきゃいけないのか…とお互いに溜め息まじりで愚痴を話すことも増えてきました。組織の一部として働き、上司に評価され、ハンコは4つくらい貰わないとやりたいことが出来なかったり。(その後、脱サラすることで会社員のありがたみも嫌というほど感じた訳ではありますが。)
そして、せっかくお互いの表現活動に理解ある人と過ごしているんだから2人で何か出来るんじゃないかな、という想いも募っていきました。

3.コロナ禍

最後の決めの一手ではありますが、コロナ禍で東京の生活が辛くなってきたということも大きかったです。第二子も誕生し、狭い1LDKがさらに狭くなったのに、子供を連れての公共交通機関の移動はなかなかの恐怖で外にも出られない。公園でも遊ぶなと言われ、唯一の家族での楽しみといえば、レンタカーで2時間走らせた山の中。ここならマスクを外して息が出来る!と自然のありがたみを感じたものです。なんだか東京、狭いし息苦しい。。

元々のひそかな夢や野望はありましたが、ネガティブをどうエネルギーに変えるかを原動力にしてきたのが正直なところです。

ここからが本番!という流れではありますが、文字数も多くなってきたので、へと続きます。

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