今回は栃木県芳賀郡益子町の紹介をします。益子で年2回開催される陶器市は大変なにぎわいで、鹿沼からも多くのお店が出店しています。器に縁のある田巻（副センター長）は小さい頃から益子に通っていたり、素敵なお店もたくさんあって、益子に憧れていた私たちは当初益子への移住を考えていました。（過去記事参照）そんなこともあり、益子にはちょこちょこ遊びに行っています。

　Centerからだと車で約1時間、電車で行くのは少々不便な立地ですが、秋葉原や宇都宮からバスも出ています。

　1920年代にスタートした工芸をめぐる生活文化運動“民藝運動”の牽引者の一人で、重要無形文化財保持者でもあった陶芸家の濱田庄司がイギリスから帰国後に田舎での生活を望み、益子へと移住したのが1923年。その後、1930年に自宅と仕事場をスタートし、1931年に開窯したことで益子焼は世間に広まりました。

益子参考館

　濱田庄司が長い時間をかけて蒐集した陶磁器や漆器、家具、その他工芸品などを広く一般の方々と共有し「参考」にしてほしいという意図で、自邸の一部と工房跡を活用し1977年に開館した博物館。益子に行ったらぜひ訪れてほしい場所です。すぐ近くにお洒落なパン屋さんや、カツサンドで有名な老舗のカフェ絵里珈もあります。

益子陶芸村

Art into Life

　益子参考館から徒歩5分のところに益子陶芸村という小さな店舗の集合体があります。もともとは益子焼の販売施設だったようですが、少しずつアンティークショップやカフェが増え、今では益子焼専門販売店はすべて閉店しており、新しい店が次々オープンしているようです。
　中でも日本で一番と言っても過言ではない、実験音楽専門店 Art into Life は異彩を放っており、こんな店が栃木にあるなんて本当に奇跡です。尊敬。自主レーベルからリリースされた作品や、日本でここでしか取り扱っていない作品などもあり唯一無二の品揃え。初めは探すのに苦労するかもしれませんが、店長がきっと色々と教えてくれるはずです。

たね書房

　Art into Lifeと同じ益子陶芸村内にある、キッズスペース併設の絵本専門店。2022年4月にオープン、火木土の営業とのことで先日ようやく訪問出来ました。絵本だけでなくおもちゃやボードゲーム、無添加おやつなども販売しており、親の方が目移りしてしまいます。スペースではおはなし会なども開催されているようで、こういうお店が出来る益子の土壌の豊かさがうらやましい限りです。

　最近出来たアンティークショップ中古知新や、陶芸村の向かいにある二瓶古家具店もチェックしたいところです。行きたいところがあり過ぎて、毎回困ります！

民芸店ましこ

　昭和27年に益子焼専門店第一号として濱田庄司の命名により開業した、民芸店ましこ。手に取りやすい器から、素敵な作品まで、益子焼を見るならまずここに行けば間違いない。実際に民芸店ましこで購入した器は本当に使いやすく、素朴さの中に洗練さがあって、とても気に入っています。訪問時はいつも手作りの音の鳴るおもちゃに子供が夢中になっているうちに店内を見ています。お店の一角の茶飲みスペースに、近所の皆さんがお茶を飲みに来ているのもとても良い光景です。

陶庫

　大谷石米蔵と大正商家を店舗としたギャラリーと器のお店。建物の雰囲気とギャラリーの趣がとても素敵です！作家ものだけでなく、陶庫オリジナルブランド道祖土和田窯のツートーンシリーズがお手頃でとてもシンプルなので、つい集めたくなります。陶器市にはアウトレットセールもやっているので要チェックです。

焼肉ましこ

　いきなり趣が変わりますが。子供用アスレチック併設の焼肉店のランチが980円とのことで、これは行くしかない！と先日行ってきました。結論から言うと、最高です。自然派の益子スタイルとはまたちょっと異なりますが、こんなお店が誕生するのも益子の良いところだなと思います。アスレチックは12歳以上300円、12歳以下100円（ということは12歳はどっちになるのかという疑問はさておき）。

道の駅ましこ

　全国各地にある道の駅ですが、益子の道の駅の良さと言ったら！地元のお土産品や農産物、お惣菜やアイスなど、品揃えも陳列も素晴らしくて、いつ行ってもワクワクします。買ったものは外の広場でも食べられるのですが、ゴザの無料レンタルがあるのが素晴らしい！併設のカフェもおしゃれ。インフォメーションセンターと移住相談窓口もあるので、何か聞きたいことがあればここに問い合わせすることも出来ます。

　ということで、鹿沼と同じくらい好きな益子の紹介でした。なんなら鹿沼より気合が入ってしまったような、、まだまだ紹介したいお店がたくさんあるので益子編は第二弾、第三弾もあると思います。今後も鹿沼だけでなく、栃木県内のことを少しずつ紹介していけたらと思っています。続く。