昔、地獄先生ぬ～べ～に〖不幸の手紙〗って言う回がありましてね。
「この手紙見たら他１０人に回さへんとアンタ不幸になるで」っていう手紙を送りつけるっていう内容なんですけどね。
悪戯好きな細川美樹の起こした迷惑行為から、割とエラい目に遭う人もいます。
当時は９０年代だったし、まぁこの作品もオカルト的な創作の話でしか無かったわけです。
ところが２１世紀、不幸の手紙は本当に実現できる世の中になりました。

💠ウイルスメール:咄嗟に判断力は働かない

悪戯好きな細川美樹は自分のしでかしたことにより、日本中から不幸の手紙を送り返されることになりますが、現代版の不幸のメールは世界中から届きます。
この不幸のメールを開くと、酷い時には会社が倒産するほどヤバイものがあって、ランサムウェアなんかは酷い時にはファイルサーバーを暗号化され、お手上げ状態になってしまいます。

で、こうした不幸の手紙は開かないようにと、ホワイトカラー労働者はよくよく℮ラーニングを受けているでしょう。
でもね、いざ本物の不幸の手紙を前にすると、意外にアッサリ皆さん引っかかる、なんてことはよく聞きます。

💻プレビューを見ただけで感染

ＨＴＭＬ形式でメールを受信する人は要注意。
ウイルスメールの中にはプレビューを開いただけで悪意のあるスクリプトが走るものがあります。
不正なスクリプトを実行させないようにするためには、Ｏｕｔｌｏｏｋだとプレビューを開かない、他のメーラーだとテキスト形式で開くと言った対策があります。
実際、川崎のＳＩｅｒで働いていた時は、プレビュー禁止になっておりました。

📧訓練はしといた方が良いかも

この記事を企業のセキュリティ担当者が見るかどうかはわかりませんが、定期的に訓練はした方が良いです。
システム運用の世界では小さな障害が定期的に起こるのが望ましかったりします。
大規模障害が起こる、或いは起こる予兆が起きた時、咄嗟には動けないからです。
同様に、不幸なメールの判断も咄嗟には出来ません。大抵、いきなり本番を迎えると引っかかります。
これはね、基本情報技術者試験に合格した人でさえ、割と引っかかる時はアッサリ引っかかるそうですよ。

確かに訓練にはお金が掛かります。
でもランサムウェアに感染して身代金要求されるより、訓練に金かけて不幸の手紙に対応できる方が、よっぽど安上がりです。

基本情報技術者試験に合格すれば、最低限のセキュリティ知識は身に付いています。でも知識だけ持っていても実戦になった時は咄嗟に判断できないわけです。
そこで標的型メールサービスが昨今はありますから、だいたい半年～１年に１回はやったほうが良いでしょう。
ぬ～べ～に出てきた不幸のメールはオカルト的な創作ですが、２１世紀はテクノロジーの力で不幸のメールを出せるようになりました。
定期的な訓練によって、従事者のリテラシーを向上するように出来るといいですね。