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球乗りソテルド

先日、今シーズンのカンピオナートブラジレイロセリエAがパウメイラスの優勝で終わった。

今回、優勝以上に注目を集めたのは名門サントスのセリエBへの降格が決定したこと

小さな街ながら、国内4位の数を誇るサポーターが暴徒化したのも国内外で多くのメディアに取り上げられました。

降格の原因についてはブラジル国内でも様々な論争が繰り広げられている。

そんな中、今回は降格の際にブラジル国内で盛り上がった一つのネタを紹介する


乱闘シーン

サントスvsヴァスコ(10/1)


10月1日にサントスホームで行なわれた、サントスvsヴァスコの試合
両者ともに残留を争う大事な一戦

この試合サントスは調子良く3-1のリードをして、後半を迎える。

事件は後半開始10分に起こった

サントスの10番ソテルド(ベネゼエラ代表)が右サイドでボールを受けると、突然両足でボールの上にジャンプして、ボール上に立つ挑発的なプレーをする。

これに対しヴァスコの選手たちが激怒し、セバスティアン(ヴァスコ)はソテルドに再度ボールが入った瞬間に強烈なチャージをし、ピッチ外まで弾き飛ばした。

これを発端に両チームの控え選手もフィールドに乱入し、試合は約10分間中断される大乱闘が起こった。

これに主審は黄色3枚、赤3枚の計6枚のカードを出す荒れたゲームとなった。

なおこの試合は4-1でサントスが勝利し、降格圏から脱出、ヴァスコは勝点1差で降格圏に落ちる。

※実際の映像

最終節

ここで話しが終わらないのが、ブラジレイロ

最終節、試合前の順位がこちら

最終節の降格圏の順位
17位以下は降格

サントス、ヴァスコは勝てば残留が確実で引き分けもしくは負けでも降格圏内17位のバイーアの結果次第で残留を決めれる状況
バイーアは勝利が絶対条件

バイーアはアトレティコMG(3位) と、ヴァスコはブラガンチーノ(5位)との対戦でどちらも上位との対決、一方サントスは勝点2差のフォルタレーザとの対決でサントスが残留争いでは一番優位と見られていた。

しかし、大きく予想は覆る
まさかのバイーアは4-1で勝利し、ヴァスコも2-1で勝利を収める。

これでサントスは絶対に勝たなければならなくなる。


サントスvsフォルタレーザのゲームは、フォルタレーザに先制を許すも、後半の早い時間に同点に追いつく、サントスホームの試合で一気に逆転のムードが漂う。

逆転の匂いがする中、後半アディショナルタイムにキーパーまでもが攻撃に参加するため突然上がり出す。

だが上がった途端に中央に送ったボールをあっさり相手に渡す形になり、誰もいないゴールへ蹴りこまれ、万事急須。

1-2で敗戦、サントスの降格が決まる

※サントスvsフォルタレーザ ハイライト映像

ヴァスコの逆襲


ここからがネタの本題

このサントスの降格決定した試合後、すぐに反応したのが見事に勝利をして残留を決めたヴァスコ

これぞブラジレイロン
ここぞとばかりにいじり倒す

ヴァスコの選手達はソテルドと同様にボールの上に立ち残留を喜び記念撮影

ソテルドポーズで記念撮影

さらにロッカールームでの祝賀会中、SNSのライブ配信で、メデル(ヴァスコキャプテン/チリ代表)は直接的にソテルドとサントスに口撃する

内容がこちら

メデル
「サントス!サントス!
今すぐボールの上に乗れ、馬鹿野郎!
愚か者たちボールの上に立て!」

※実際の映像

そしてこのソテルドいじりはヴァスコやメデルを皮切りにどんどん拡散していく

SNS内ではサントスの降格、ソテルドのプレーを嘲笑するミームで溢れかえり、サントス降格の象徴として多くメディアの恰好のネタになってしまいました。


ソテルドタトゥー

現在のソテルド

今回は自身の不必要なプレーが最終的に仇となり、恰好の餌食になってしまったソテルドですが、個人的には面白い選手だと思います。

独創的なドリブル技術をもち切り込んでシュートにも魅力があります。
まだ26歳、背は高くないですががっちりした体型でこれからも楽しみな選手ですので、これからも注目です。

※ソテルドのプレー集

現在は反省して、ベネゼエラのビーチでバカンスです。
再びサントスがセリエAの舞台に帰ってくることを応援してます。

Força Santos! 

Obrigado por ler 
Até próxima!! 

島村健汰

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